京阪6000系

6003F

1.概要

会社名 京阪電気鉄道
形式 6000系
使用線区 京阪本線・鴨東線
制御方式 界磁位相制御1C8M
主電動機 直流複巻電動機定格155kW
ブレーキ 回生併用電気指令式空気ブレーキ
台車 KW50・KW66・KW66A・KW50B・FS517・FS517A・FS517B・FS517C
最高速度 110km/h
加速度 2.8km/h/s
製造初年 1983年
電気方式 直流1500V
軌間 1435mm
保安装置 ATS
座席定員 48(130) 先頭車
56(140) 中間車
車体・扉・車内 アルミ製18m級3扉ロングシート
所属 寝屋川車庫
編成 8両
既存両数 112両
製造メーカー 川崎重工
備考 1984年ローレル賞受賞

京阪6000系は、京阪本線架線電圧1500V昇圧前の1983年に、昇圧に対応できない旧系列車両を置き換える目的で導入された。当初は600Vで使用するため、4両編成5本20両が交野線や宇治線でも運用されていた。1983年12月4日の1500V昇圧と同時に4両編成5本は中間車3両を組み込み7両化された。新造の7両編成6本も同時に運用を開始した。1986年10月に建造された6012編成からブレーキが回生ブレーキ併用の全電気指令式ブレーキHRD-1Rから回生ブレーキ優先全電気指令式ブレーキHRDA-1に変更された。1987年には急行の8両編成化により、中間車1両を増備して8両編成3本が作られた。1989年に製造された6014編成の京都方3両はVVVFインバータ制御方式の長期試験車となった。その結果は同年に製造開始した7000系にも反映された。1993年、6014FのVVVFインバータ制御試験車の3両は、車両番号変更のうえ7000系に編入され7004Fとなった。その代替に6000系として3両が7000系の車体をベースに界磁位相制御方式の機器を載せる形で製造された。新6014はフロントの形状は7000系を踏襲しているため、前後で顔が異なる編成となった。同様に7004Fも前後で顔が異なる編成となっている。

6014F

7000系のフロントマスクを持つ6014F

以上のように増備を続けて8両編成14本112両の総数となった。2600系0番台の老朽廃車が進んで同系の両数が減少したことで、本系列が京阪電鉄で最大両数となった。

2.外観

車体にはアルミ大型押出型材をはじめて採用した。側窓は一段下降方式のユニット窓となった。正面は非貫通となり、前面窓を2分割するサイズの外開き非常扉を取り付けたデザインになった。
前照灯も窓ガラスの内側に配して、行先表示器や列車種別表示器も同様に配置された。停車駅にてドアが開く際のみに行われる自動案内放送装置および戸閉め予告ブザー音を京阪で初めて採用した。

3.基本性能

制御装置は複巻電動機+界磁位相制御で、主電動機は定格出力155kWを採用した。最高速度は110km/hで、設計最高速度は120㎞/hで、起動加速度は2.5km/h/sである。

4.内装

3扉ロングシートで、蛍光灯にカバーが付けられた間接照明を採用した。壁の化粧板は従来の薄緑色から茶色系のものに変えられた。

6000系編成表 8両編成 112両     
←出町柳
淀屋橋→
6000Mc’ 6100M 6600T 6500T 6700T 6500T 6100M’ 6000Mc
6001 6101 6601 6501 6751 6551 6151 6051
6002 6102 6602 6502 6752 6552 6152 6052
6003 6103 6603 6503 6753 6553 6153 6053
6004 6104 6604 6504 6754 6554 6154 6054
6005 6105 6605 6505 6755 6555 6155 6055
6006 6106 6606 6506 6756 6556 6156 6056
6007 6107 6607 6507 6757 6557 6157 6057
6008 6108 6608 6508 6758 6558 6158 6058
6009 6109 6609 6509 6759 6559 6159 6059
6010 6110 6610 6510 6760 6560 6160 6060
6011 6111 6611 6511 6761 6561 6161 6061
6012 6112 6612 6512 6762 6562 6162 6062
6013 6113 6613 6513 6763 6563 6163 6063
6014 6114 6614 6514 6764 6564 6164 6064
※太字下線付きはリニューアル施工車

  

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