南海本線

50501F

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1.概要

南海本線は大阪市浪速区の難波と和歌山市の和歌山市を結ぶ64.2kmの路線である。大阪ミナミの中心難波と和歌山を結ぶ都市間路線であり、1994年に開港した関西国際空港への輸送も担う路線だ。難波では地下鉄御堂筋線、四つ橋線、千日前線、近鉄難波線、JR大和路線と連絡している。新今宮でJR大和路線、大阪環状線と連絡、天下茶屋で南海高野線、地下鉄堺筋線と連絡している。岸里玉出では南海汐見橋線と接続し南海高野線を分岐している。浜寺公園では阪堺線と連絡、羽衣では南海高師浜線と接続、JR阪和線羽衣支線と連絡している。貝塚では水間鉄道と連絡、泉佐野では南海空港線を分岐し、同線とは直通運転を行っている。みさき公園で、南海多奈川線を分岐、紀ノ川では南海加太線を分岐、和歌山市では和歌山港線、JR紀勢線と接続している。

路線名 南海本線
路線区間 難波~和歌山市
距 離 64.2km
駅 数 38
平均駅間距離 1.74km
所要時分 56分
表定速度 68.8km/h
軌間 1067mm
線路 複線
電気方式 直流1500V
閉塞方式 自動閉塞
保安方式 ATS
※難波~住ノ江間は複々線

2.路線データ

 

駅番号 駅名 よみがな 駅間キロ 営業キロ 所在地 開業年月日
NK01 難波 なんば 0km 大阪市中央区 1885年12月29日
NK02 今宮戎 いまみやえびす 0.9km 0.9km 大阪市浪速区 1907年10月5日
NK03 新今宮 しんいまみや 0.5km 1.4km 大阪市西成区 1966年12月1日
NK04 萩ノ茶屋 はぎのちゃや 0.6km 2km 大阪市西成区 1907年12月20日
NK05 天下茶屋 てんがちゃや 1km 3km 大阪市西成区 1885年12月29日
NK06 岸里玉出 きしのさとたまで 0.9km 3.9km 大阪市西成区 1900年9月3日
NK07 粉浜 こはま 1.2km 5.1km 大阪市住吉区 1917年4月21日
NK08 住吉大社 すみよしたいしゃ 0.6km 5.7km 大阪市住吉区 1912年2月17日
NK09 住ノ江 すみのえ 1km 6.7km 大阪市住之江区 1907年8月21日
NK10 七道 しちどう 1.5km 8.2km 堺市堺区 1917年4月21日
NK11 さかい 1.6km 9.8km 堺市堺区 1899年5月15日
NK12 みなと 1.4km 11.2km 堺市堺区 1897年10月1日
NK13 石津川 いしづがわ 1.5km 12.7km 堺市西区 1919年6月1日
NK14 諏訪ノ森 すわのもり 1.1km 13.8km 堺市西区 1907年12月20日
NK15 浜寺公園 はまでらこうえん 1km 14.8km 堺市西区 1897年10月1日
NK16 羽衣 はごろも 0.7km 15.5km 高石市 1912年3月1日
NK17 高石 たかいし 1.9km 17.4km 高石市 1901年4月13日
NK18 北助松 きたすけまつ 1.1km 18.5km 大阪府泉大津市 1957年12月28日
NK19 松ノ浜 まつのはま 1km 19.5km 大阪府泉大津市 1914年12月10日
NK20 泉大津 いずみおおつ 0.9km 20.4km 大阪府泉大津市 1897年10月1日
NK21 忠岡 ただおか 1.9km 22.3km 泉北郡忠岡町 1925年7月11日
NK22 春木 はるき 1.4km 23.7km 岸和田市 1914年10月18日
NK23 和泉大宮 いずみおおみや 1.3km 25km 岸和田市 1937年4月10日
NK24 岸和田 きしわだ 1km 26km 岸和田市 1897年10月1日
NK25 蛸地蔵 たこじぞう 0.9km 26.9km 岸和田市 1914年4月1日
NK26 貝塚 かいづか 1.7km 28.6km 貝塚市 1897年10月1日
NK27 二色浜 にしきのはま 1.8km 30.4km 貝塚市 1938年10月1日
NK28 鶴原 つるはら 0.9km 31.3km 泉佐野市 1916年5月15日
NK29 井原里 いはらのさと 1.1km 32.4km 泉佐野市 1952年4月1日
NK30 泉佐野 いずみさの 1.6km 34km 泉佐野市 1897年10月1日
NK33 羽倉崎 はぐらざき 2.1km 36.1km 泉佐野市 1942年2月1日
NK34 吉見ノ里 よしみのさと 1.3km 37.4km 泉南郡田尻町 1915年10月1日
NK35 岡田浦 おかだうら 1.4km 38.8km 泉南市 1915年11月1日
NK36 樽井 たるい 1.8km 40.6km 泉南市 1897年11月9日
NK37 尾崎 おざき 2.5km 43.1km 阪南市 1897年11月9日
NK38 鳥取ノ荘 とっとりのしょう 1.5km 44.6km 阪南市 1919年3月1日
NK39 箱作 はこづくり 2km 46.6km 阪南市 1898年10月22日
NK40 淡輪 たんのわ 3.6km 50.2km 泉南郡岬町 1906年8月15日
NK41 みさき公園 みさきこうえん 1.7km 51.9km 泉南郡岬町 1938年7月23日
NK42 孝子 きょうし 4.4km 56.3km 泉南郡岬町 1915年4月11日
NK43 和歌山大学前 わかやまだいがくまえ 1.7km 58km 和歌山市 2012年4月1日
NK44 紀ノ川 きのかわ 3.6km 61.6km 和歌山市 1898年10月22日
NK45 和歌山市 わかやまし 2.6km 64.2km 和歌山市 1903年3月21日

3.列車種別

かつては阪和間を走る特急・急行が軸になっていたが、関西空港開業後は空港特急ラピートを中心としたダイヤに変わってきている。関空開業当初は20分サイクルが組まれていたが、関空輸送、阪和間輸送ともに輸送が思いのほか伸びず、現在は30分サイクルとなっている。列車は難波発着が基本で、データイムには関西空港行きの全車指定の空港特急ラピート、和歌山市行きの一部座席指定の特急サザンが30分毎に運転されている。空港急行と普通和歌山市行きは15分毎の運転となっている。かつては阪和間に急行が運転されていたが、2005年11月27日ダイヤ改正でデータイムからは姿を消した。普通は今宮戎、萩ノ茶屋には停まらないため、両駅に停まる南海高野線の各停と区別されている。このため、車内放送や駅放送の案内では南海本線が“普通車”、高野線が“各駅停車”と区別されている。

駅名 ラピートα ラピートβ 特急サザン 急 行 空港急行 区間急行 準 急 普 通
難波
新今宮
天下茶屋
岸里玉出              
粉浜              
住吉大社              
住ノ江              
七道              
 
           
石津川            
諏訪ノ森            
浜寺公園            
羽衣      
高石            
北助松            
松ノ浜            
泉大津      
忠岡            
春木        
和泉大宮            
岸和田  
蛸地蔵            
貝塚      
二色浜            
鶴原            
井原里            
泉佐野
羽倉崎          
吉見ノ里            
岡田浦            
樽井            
尾崎      
鳥取ノ荘            
箱作            
淡輪            
みさき公園        
孝子            
和歌山大学前          
紀ノ川            
和歌山市        

4.路線ガイド

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5.歴史

1885年(明治18年)12月29日に阪堺鉄道難波〜大和川間が開業した。軌間838mmだった。

1888年(明治21年)5月15日に阪堺鉄道大和川〜堺(吾妻橋)間が開業した。大和川駅が廃止された。

1892年(明治25年’12月29日に阪堺鉄道難波〜住吉間が複線化された。

1897年(明治30年)10月1日に南海鉄道堺〜佐野(現在の泉佐野駅)間が開業した。同年11月9日に南海鉄道佐野〜尾崎間が開業した。同年12月15日に阪堺鉄道難波〜堺駅が1067mm軌間に改軌された。住吉〜堺間が複線化された。難波〜尾崎間で直通運転を開始した。

1898年(明治31年)10月1日に阪堺鉄道が南海鉄道に事業を譲渡。同年10月22日に尾崎〜和歌山北口間が開業した。

1899年(明治32年)4月1日に住吉〜堺間に大和川駅(2代目)が開業した。

1901年(明治34年)4月13日に葛葉駅(現在の高石駅)が開業した。同年10月5日に天下茶屋〜住吉間が3線化された。

1903年(明治36年)2月25日に第5回内国勧業博覧会開催のため、難波〜天下茶屋間に(仮)博覧会門前駅が開業した。8月31日まで営業した。同年3月21日に紀ノ川橋梁が開通し紀ノ川〜和歌山市間が開業、難波〜和歌山市間が全通。和歌山北口駅が廃止された。和歌山市〜紀和連絡点及び紀和鉄道和歌山駅(現在の紀和駅) 〜南海連絡点の紀和連絡線が開業した。

1906年(明治39年)8月15日に淡輪駅が開業した。同年4月23日に急行「浪速号」「和歌号」が運転を開始した。私鉄では珍しい蒸気列車内での食堂の経営を行われた。

1907年(明治40年)7月5日に堺〜浜寺(現在の浜寺公園駅)間が複線化された。同年8月20日に浜寺駅を浜寺公園駅に改称された。8月21日に難波〜浜寺公園間が電化され、住ノ江駅が開業した。10月5日に恵美須駅(現在の今宮戎駅)が開業した。10月26日に玉出駅(現在の岸里玉出駅)が開業した。11月11日に堺〜湊間に大浜駅が開業した。12月20日に萩ノ茶屋駅、北浜寺(現在の諏訪ノ森駅)駅が開業した。

1908年(明治41年)12月1日に大浜駅を芦原駅に、北浜寺駅を諏訪ノ森駅に改称した。

1910年(明治43年)に(臨)孝子駅が開業した。

1911年(明治44年)4月15日に浜寺公園〜葛葉(現在の高石駅)間が電化・複線化された。同年5月17日に葛葉〜大津(現在の泉大津駅)間が複線化された。同年7月1日に葛葉〜大津間が電化された。同年8月31日に大津〜貝塚間が複線化された。9月1日に大津〜貝塚間が電化された。10月16日に貝塚〜佐野間が複線化された。11月21日に貝塚〜和歌山市間が電化。これにより全線電化完成。

1912年(明治45年)2月17日に住吉公園駅(現在の住吉大社駅)が開業した。同年3月1日に羽衣駅・高師ノ浜駅が開業した。同年7月20日に芦原駅を大浜駅に改称した。

1912年(大正元年)12月20日に龍神駅が開業した。

1913年(大正2年)7月25日に岸ノ里駅(現在の岸里玉出駅)が開業した。

1914年(大正3年)4月1日に蛸地蔵駅が開業した。10月18日に春木駅が開業した。12月10日に助松駅(現在の松ノ浜駅)が開業。

1915年(大正4年)4月11日に深日〜孝子間が複線化された。孝子駅が常設駅となった。同年7月1日に恵美須駅を今宮戎駅に改称した。同年10月1日に吉見ノ里駅が開業した。同年11月1日に岡田浦駅が開業した。

1916年(大正5年)5月15日に鶴原駅が開業した。同年12月15日に住ノ江駅が廃止された。大浜駅の旅客営業が廃止された。

1917年(大正6年)4月21日に住吉駅が廃止、粉浜駅が開業、大和川駅を移転し七道駅に改称された。同年11月1日に佐野〜吉見ノ里間が複線化された。

1918年(大正7年)6月1日に吉見ノ里〜尾崎間が複線化された。同年10月2日に羽衣〜葛葉間の高師ノ浜駅が廃止された。同年12月27日に尾崎〜箱作間が複線化された。

1919年(大正8年)3月1日に鳥取ノ荘駅が開業した。同年6月1日に石津川駅が開業。同年8月16日に箱作〜淡輪間が複線化された。同年9月8日に淡輪〜深日間が複線化された。

1922年(大正11年)9月9日に紀ノ川〜和歌山市間が複線化された。同年12月2日に孝子〜紀ノ川間が複線化され、全線複線化完成。

1924年(大正13年)7月26日に電7系による特等車・喫茶室連結の電車急行列車が運転開始。

1925年(大正14年)3月15日に岸ノ里駅に高野線との東連絡線が開設。高野線の列車が難波駅乗り入れ開始。同年7月11日に忠岡駅が開業した。

1926年(大正15年)12月3日に天下茶屋〜粉浜間が複々線化。岸ノ里駅東連絡線が複線化。西連絡線が開設。

1928年(昭和3年)2月5日に住ノ江駅が再開業した。

1929年(昭和4年)11月に高野線の全列車が難波駅発着になる。

1931年(昭和6年)12月19日に粉浜〜住吉公園(現在の住吉大社駅)間が複々線化。

1934年(昭和9年)11月17日に国鉄紀勢西線との直通列車「黒潮号」を運転を開始した。

1937年(昭和12年)4月10日に和泉大宮駅が開業した。11月1日に難波〜天下茶屋間が高架化。複々線化完成は翌年。12月1日に「黒潮号」を廃止。しかし直通運転自体は継続した。

1938年(昭和13年)7月23日に南淡輪駅(現在のみさき公園駅)が開業した。同年9月10日に難波〜天下茶屋間が高架複々線化。新設の西側2線は住ノ江駅以南発着の列車が使用し、既設の東側2線は住吉公園行き各駅停車と高野線の列車が使用。同年10月1日に二色浜駅が開業した。

1940年(昭和15年)8月8日にこの年12月の阪和電気鉄道合併を控えて、一元化のため国鉄紀勢西線との直通列車を全廃された。

1941年(昭和16年)8月1日に葛葉駅を高石町駅に改称した。

1942年(昭和17年)2月1日に羽倉崎駅が開業した。同年7月1日に大津駅を泉大津駅に改称した。

1944年(昭和19年)6月1日に会社合併により近畿日本鉄道の路線となった。深日駅の旅客営業が廃止された。

1945年(昭和20年)6月11日に南淡輪〜孝子間の深日駅が休止。同年7月10日に堺駅の旅客営業が廃止された。

1947年(昭和22年)6月1日に近畿日本鉄道から分離、南海電気鉄道に譲渡。

1948年(昭和23年)4月1日に佐野駅を泉佐野駅に改称した。

1951年(昭和26年)4月6日に国鉄紀勢西線との直通運転を再開した。

1952年(昭和27年)4月1日に井原里駅が開業した。

1955年(昭和30年)4月21日に堺〜湊間の龍神駅を廃止のうえ堺駅に統合、堺駅の旅客営業を再開した。

1957年(昭和32年)1月1日に南淡輪駅をみさき公園駅に改称した。同年12月28日に北助松駅が開業した。

1958年(昭和33年)4月1日に深日駅を正式に廃止した。

1960年(昭和35年)12月15日に助松駅を松ノ浜駅に改称した。

1966年(昭和41年)12月1日に新今宮駅が開業した。高石町駅を高石駅に改称した。

1967年(昭和42年)4月1日に樽井〜尾崎駅間の踏切で大型トラックと和歌山市行き急行が衝突した。これにより男里川橋梁から電車が転落し、5名が死亡した。事故編成の運転士が事故直前まで、自分の息子を運転室内に入れていたことが発覚し、問題化した。同年7月24日に箱作駅構内で入れ換え中の貨物列車に、和歌山市行き急行列車が衝突。93名重軽傷。

1968年(昭和43年)1月18日に天下茶屋駅構内で春木発難波行き急行が信号冒進し正面衝突、296名負傷。

1970年(昭和45年)11月23日に泉北高速鉄道の開業を前に、岸ノ里駅に高野線ホームが設置されたことに伴い、高野線の運行系統を大幅に変更。南海本線は、難波〜住吉公園間の各駅停車(東線各駅停車)を廃止し、難波〜岸ノ里駅間では、全列車が西線を運転するようになった。各駅に停車する列車は普通(今宮戎駅・萩ノ茶屋駅通過)に一本化。

1973年(昭和48年)10月10日に架線電圧を600Vから1500Vに昇圧した。

1977年(昭和52年)4月10日に玉出~住ノ江間外側2線が高架化された。

1979年(昭和54年)5月9日に住吉公園駅を住吉大社駅に改称された。

1980年(昭和55年)6月15日に玉出~住ノ江間の高架複々線化が完成した。同年11月21日に難波駅改良工事完成に伴い、起点を0.2km和歌山市駅寄りに変更した。

1985年(昭和60年)3月14日に急行きのくにが廃止され、国鉄紀勢本線との直通運転が廃止された。同年5月7日に七道~石津川間の高架化が完成した。同年11月1日に特急サザンが運転開始。指定席用車両に10000系を新製投入。

1989年(平成元年)11月12日に最高速度を105km/hから110km/hに向上した。8両編成の運転を開始した。特急サザン10本・急行9本が8両編成になった。

1992年(平成4年)7月1日に1000系(2代目)の営業運転を開始した。

1993年(平成5年)4月18日に萩ノ茶屋~岸里玉出間の西側2線が高架化された。岸ノ里駅と玉出駅が統合し岸里玉出駅になった。全線通しの急行と普通車を毎時3本ずつに増発した反面、昼間の普通車を毎時6本から毎時5本に減便。多奈川線直通の急行淡路号が廃止された。同年12月25日に羽倉崎検車区内で、回送列車が車止めを突破し道路を横切った上、向かいの店舗に衝突する脱線事故。検車係員のわき見とスピード超過が原因。

1994年(平成6年)6月18日に空港線の暫定開業で空港急行が運転を開始した。同年6月27日に泉佐野~羽倉崎間にある南海本線と空港線の分岐付近で、みさき公園発難波行きの普通車が脱線。ポイント手動切替の作業ミスが原因。同年7月6日に和泉大宮~蛸地蔵間の高架化が完成した。同年9月4日に関西国際空港が開港。50000系による特急ラピートが運転を開始した。みさき公園駅が特急の停車駅になった。泉佐野以南各駅停車の準急行と羽倉崎駅折り返しでかつ春木に停車する急行を区間急行に種別変更した。昼間の普通車を毎時6本に増発した。

1995年(平成7年)3月14日に泉佐野から南側に0.8㎞の地点から羽倉崎間の上り線1.2㎞が高架化。下り線は3月17日に高架化。同年11月1日に萩ノ茶屋~岸里玉出間の高架化完成。東側2線(高野線)を高架化。

1996年(平成8年)10月26日に土曜・休日ダイヤを導入。天下茶屋に特急ラピートβ・空港急行・区間急行・準急行が停車するようになった。

2000年(平成12年)7月8日に住ノ江検車区内で回送列車が脱線。電車が停止する前に運転士がATSを解除したり、ブレーキハンドルを抜き取るなど、基本動作を順守しなかった違反行為が発覚。

2001年(平成13年)3月24日にダイヤ改正により、一部のラピートαを除き天下茶屋駅が全列車停車駅となった。尾崎が特急停車駅になった。昼間の急行が毎時3本から毎時2本に、普通車が毎時6本から毎時5本にそれぞれ減便される。

2003年(平成15年)2月22日ダイヤ改正で、ラピートαの停車駅に新今宮・天下茶屋・泉佐野が追加され、この3駅は全列車停車駅になった。平日朝の上り急行で女性専用車両を導入した。

2005年(平成17年)11月27日に泉佐野駅付近高架化完成。白紙ダイヤ改正を実施。昼間の和歌山市発着の特急が毎時2本に増発。特急サザンと全車自由席の特急がそれぞれ毎時1本となった。昼間の和歌山市発着の急行をみさき公園発着の区間急行に格下げ。岸和田で特急ラピートαに接続するようになった。昼間の空港急行を毎時2本に減便。岸和田で特急サザンまたは全車自由席の特急に接続するようになった。昼間の普通車が毎時4本に減便。和歌山市発着が毎時2本、関西空港発着が毎時2本となった。土休日のサザンの全車座席指定での運転がなくなった。

2007年(平成19年)8月11日から普通の一部に2000系を使用開始。

2008年(平成20年)3月26日に8000系(2代目)が営業運転を開始。同年6月7日に忠岡~北助松間の上り線高架化完成。

2009年(平成21年)10月2日に翌々日実施されたダイヤ変更に伴い、この日をもって「サザン」の全車両座席指定での運転を終了。

2011年(平成23年)9月1日に特急全車両禁煙化。特急サザンで12000系運転開始。

2012年(平成24年)4月1日に和歌山大学前駅が開業。ダイヤ改正が実施され、自由席特急が廃止された。同年7月2日から9月7日まで夏季の電力事情に対応するため、お盆期間(8月13日-15日)をのぞく平日の日中に通常8両で運行する空港急行4本について6両に減車して運行。また、通常8両で運行する特急サザン4本については全席自由席の特急に変更したうえで6両に減車して運行した。同年8月4日に忠岡~北助松間の下り線高架化完成、これに合わせて松ノ浜駅のキロ程が難波起点19.4 kmから19.5 kmに変更された。

2014年(平成26年)3月18日に和歌山大学前駅の近辺にイオンモール和歌山が開業したことに伴い、土休日昼間時間帯のみさき公園駅折り返しの区間急行の一部列車が和歌山市駅まで延長運転を実施。当初は5月6日までの予定であったが、乗降人員の増加を受けて10月12日まで継続された。同年10月18日ダイヤ変更を実施。特急ラピートβ(早朝の下り1本、夜の上り6本)をαに変更して所要時間を短縮。特急サザンの停車駅に和歌山大学前を追加した。昼間時のみさき公園発着の区間急行を関西空港駅発着の空港急行に変更。岸和田の特急接続を廃止して所要時間を4分短縮した。昼間時の関西空港発着の普通車を和歌山市発着に変更。これにより、みさき公園~和歌山市間で増発された。関西空港発難波行最終普通車を空港急行の後に1本増発し、関西空港23:40発とした。泉佐野~難波間の上り終電を約9分繰り下げて、泉佐野23:49発とした。和歌山市発泉佐野行最終普通車を8分繰り下げて、和歌山市23:06発とした。泉佐野で関西空港発の難波行き最終普通車に接続。

2015年(平成27年)9月30日に7000系の定期運行が終了した。同年10月8日に8300系が営業運転を開始した。

2016年(平成28年)5月14日に羽衣~高石間の下り線が高架化された。

2017年(平成29年)1月28日にダイヤ変更を実施。混雑緩和策として空港急行を増発し、6両編成での運転が中心であるところ、8両編成での運転本数を倍増。早朝、5時台に下り空港急行を1本増発。土休日の特急ラピートを1往復増発し、始発の特急ラピートの発車時刻を繰り上げ。深夜、23時台の上り空港急行を2本増発。関西空港発最終列車の発車時刻を15分繰り下げて、関西空港23:55発とした。特急ラピートを1往復増発し、終発の特急ラピートの発車時刻を繰り下げ。関西空港発最終列車の発車時刻繰り下げに伴い、泉佐野 – 難波間の上り最終普通車を約16分繰り下げて、泉佐野0:05発とした。難波発和歌山市行最終列車を5分繰り下げて、平日・土曜・休日ダイヤともに難波23:35発の特急サザンに変更。地下鉄御堂筋線との接続を図るため、難波発住ノ江行最終列車の発車時刻を5分繰り下げて、難波0:25発とした。同年10月22日に台風21号の影響で樽井~尾崎間の男里川橋梁の線路が陥没、通過した下り普通車の乗客が負傷、羽倉崎~和歌山市間が運転見合わせとなった。10月23日に台風21号の影響で全線で始発から運転見合わせ。難波~樽井間は8時25分、尾崎~和歌山市間は15時に運転再開した。同年11月1日に樽井~尾崎間が、損傷のなかった上り線の線路を使用し単線で復旧。11月23日に樽井~尾崎間の下り線も復旧し、上下線で運転再開した。

2018年(平成30年)9月4日に台風21号の影響で運転見合わせ。尾崎駅で駅舎火災が発生し、翌5日から全列車通過となった。9月11日に尾崎駅の営業を再開。尾崎駅の待避線(1・4番線)が使用不能になったことに伴い、泉佐野~和歌山市間でダイヤ変更を実施。同駅で行われていた接続を上りは樽井駅の待避、下りは泉佐野駅の接続に変更。

2019年(令和元年)4月6日にダイヤ変更を実施。空港急行の増発及び8両編成化の実施。平日朝のラピートの増発。朝・夕ラッシュ時の普通列車の一部の6両編成化。尾崎駅の待避線(1・4番線)の使用が再開された。

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