JR大和路線平日夕方ラッシュ時ダイヤ【2024年3月16日ダイヤ改正】

287系HC632通勤特急らくラクやまと

1．概要

JR大和路線平日夕方ラッシュ時ダイヤは30分サイクルで運転されている。30分サイクルに大阪環状線直通の区間快速2本、JR難波発の快速1本、普通が3本運転されている。久宝寺からはおおさか東線からの直通快速の運転があるため、若干パターンは狂う。

区間快速は大阪環状線直通で、大阪環状線内は各駅に停車し、大和路線内で快速運転を行う。快速はJR難波発で運転され、新今宮、天王寺、久宝寺、王寺以遠の各駅に停車する。直通快速はおおさか東線経由で新大阪から奈良まで運転されている。

2022年3月12日ダイヤ改正では、普通の行き先が変更され、毎時6本中2本が王寺行きから柏原行きに変更された。

2024年3月16日ダイヤ改正で、新大阪～奈良間に梅田貨物線、大阪環状線経由で通勤特急らくラクやまとが新設された。夕方の時間帯には奈良行きが運転されている。

2．2024年3月16日ダイヤ改正

新大阪～奈良間に通勤特急らくラクやまとが新設された。新大阪発19時43分で、大阪、天王寺、久宝寺、王寺、法隆寺、大和小泉、郡山に停車する。

3．通勤特急らくラクやまと

通勤特急らくラクやまと

先述した通り、2024年3月16日ダイヤ改正で新大阪～奈良間に梅田貨物線、大阪環状線経由で通勤特急らくラクやまとが新設された。新大阪発19時43分に設定されており、停車駅は大阪、天王寺、久宝寺、王寺、法隆寺、大和小泉、郡山となっている。287系3両編成を使用し、全車指定で運転されている。
通勤特急らくラクやまとは大阪から王寺まで40分、奈良まで57分で走っている。並行して走る区間快速は大阪発19時42分で、王寺まで42分、奈良まで59分となっており、いずれも2分しか違わない。おおさか東線経由の直通快速は大阪発19時35分で王寺まで45分、奈良まで61分かかるので、こちらと比べると速い。とは言え、直通快速は空いているので、時間さえ気にならなければ別料金なしで座っていくことができる。区間快速とはルートも被るのでどうしようもないが、直通快速とは時間帯をずらして運転した方がいいだろう。

通勤特急らくラクやまとは運転開始後乗車率の低さが指摘されている。夕方の奈良行きは同時刻におおさか東線経由の直通快速も走っており、大阪環状線直通の区間快速も運転されているため本数過剰な時間帯に運転されている。区間快速は20分毎のため運転時刻の被りをなくすのは至難の業だが、直通快速は60分毎の運転のため運転時刻の被りをなくすことはできる。現在の時刻の前後30分ほどずらして直通快速との被りをなくせば多少乗車率は上がると思われる。

4．区間快速

221系NA423区間快速奈良

区間快速は大阪環状線内の各駅と天王寺からは快速と同じ、久宝寺、王寺以遠の各駅に停車する。区間快速は大阪環状線内で15分毎の運転となっている。大和路線では普通が概ね10分毎の運転のため、それに合わせるため、天王寺で時間調整する列車がある。久宝寺で普通と緩急接続し、柏原で普通を追い抜くダイヤになっている。17時台は2本のみの運転で、前半の2本は大和路快速が運転されている。18時台は4本が運転され、奈良行き、加茂行きの他に王寺で分割して五条行きとなる列車も運転されている。19時台も4本が運転され、うち3本は王寺で分割して高田へ2本、五条へ1本が運転されている。以前は6両プラス2両の編成があったため、和歌山線方面へは2両編成が直通するということもあった。現在の221系は8両固定か4両編成を2本繋げた8両編成となるので、和歌山線直通は全て4両編成で運転されている。区間快速はかつては103系や201系が運用されていたが、現在は全て221系8両編成で運転されている。

5．快速

221系NC603快速奈良

快速はJR難波から毎時2本が運転されている。停車駅はJR難波から新今宮、天王寺、久宝寺、王寺以遠の各駅。区間快速の間に運転されており、大和路線内で区間快速、快速と普通が1対1となるダイヤが組まれている。久宝寺で普通と緩急接続し、柏原で普通を追い抜くダイヤになっている。快速は奈良行きが基本で、221系8両編成または6両編成が使用されているが、201系6両編成を使用する列車も設定されている。天王寺発18時41分の列車のみ奈良行きと高田行きの分割列車となっている。

6．直通快速

221系NA410直通快速奈良

直通快速は毎時1本の運転で、新大阪からおおさか東線経由で運転されている。停車駅は放出、高井田中央、JR河内永和、久宝寺、王寺以遠の各駅。直通快速は全て奈良行きとなっている。電車は221系8両編成が運用されている。

直通快速の大阪～奈良間の所要時間は61分で、区間快速よりも4分程度遅い。区間快速も大阪環状線各駅に停車するためあまり速くないが、直通快速は距離ロスなどもあり、所要時間は長くなっている。

7．普通

201系ND604普通柏原

普通は毎時6本だが、等間隔にはなっていない。30分サイクルに王寺行き2本、柏原行き1本の運転となっている。区間快速が15分毎、快速が30分毎の運転のため、30分サイクルでの運転となっている。王寺行きは久宝寺で区間快速と緩急接続し、2本に1本が柏原で快速に追い抜かれるダイヤになっている。柏原行きは平野で快速に追い抜かれる。久宝寺での緩急接続はない。

2022年3月12日ダイヤ改正で、6本中2本が柏原止めとなった。これにより柏原以遠の普通は毎時4本の運転となり、13〜17分毎の運転となった。

普通は201系6両編成を基本に221系6両編成も運用されている。JR西日本では網干区の221系を225系に置き換えて、221系を奈良区に転出して201系を置き換える予定だ。2022年度中にはJR大和路線は快速、普通が全て221系に統一される。