【関西各駅探訪第658回】JR大和路線・近鉄道明寺線柏原駅

柏原

【快速は通過するもののラッシュ時に始発の快速がある】

JR大和路線、近鉄道明寺線柏原駅は大阪府柏原市にある。JR大和路線と近鉄道明寺線の連絡駅で、大和路線は快速通過駅だが、平日朝ラッシュ時のみ当駅始発の快速電車が設定されている。大和路線電車は昼間時は普通が毎時4本15分毎の運転、朝ラッシュ時は7時台に快速3本、普通7本が運転されている。8時台は普通のみ6本の運転で、概ね10分毎の運転となる。夕方ラッシュ時は毎時6本の運転だが、待避の都合などで等間隔にはなっていない。柏原駅は1889年5月14日に大阪鉄道の駅として開業した。1898年3月24日には河陽鉄道の古市から当駅までの間が開業した。1899年5月11日に河陽鉄道が河南鉄道に路線譲渡し、同社の駅となった。1900年6月6日に大阪鉄道は関西鉄道に路線譲渡し、同社の駅となり、1907年10月1日に国有化された。1919年3月8日に河南鉄道は大阪鉄道となり、1943年2月1日関西急行鉄道が大阪鉄道を合併し、同社の駅となった。1944年6月1日は戦時統合により、近畿日本鉄道が発足し、同社の駅となった。JR発足後、2007年3月24日に橋上駅舎が完成した。2008年3月15日ダイヤ改正で、平日朝ラッシュ時に当駅始発の快速が新設された。

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駅構内はホーム2面5線で、JRがホーム2面4線、近鉄がホーム1面1線を使用する。JRホームのうち3・4番線は20m級車両8両分ある。2番線は20m級車両6両分で、近鉄道明寺線は21m級車両2両分となっている。

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近鉄道明寺線ホームと大和路線下りJR難波方面行きホームは共用されている。

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JR下りJR難波方面行きには通過線が1線あり、下り快速電車はここを通過する。

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JR上りホームは4番線が本線で、快速はここを通過する。3番線は副本線で、当駅折り返し電車はここで折り返す。

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近鉄道明寺線ホームは1番線で、JR大和路線下り電車とはホーム上で乗り換えができる。

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1・2番線にはJR-近鉄乗り換え用のICカードリーダーが設置されており、ICOCAやPITAPAなどのICカードが利用できる。

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改札は1ヶ所で有人改札になっている。JRが改札を管理している。ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

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みどりの窓口、みどりの券売機が設置されている。

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出口は2ヶ所で、西口がメインとなっている。西口にはロータリーがあり、駅前の商業ビルと駅舎を結ぶペデストリアンデッキもある。

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西口からは柏原市のコミュニティバスが発着している。

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東口にはロータリーはなく、駅周辺の道路は狭い。

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東口から商店街を10分ほど歩くと近鉄大阪線堅下駅がある。

JR大和路線柏原駅の2016年度1日あたりの乗車人員は11,096人で、うち定期利用者は8,107人となっている。定期比率は73.1%で、7割以上が定期利用者となっており、定期外利用者の割合が小さい。10年前の2006年度と比較すると全体で1.8%増、定期利用者は4.3%増、定期外利用者は4.4%減となっている。

近鉄道明寺線柏原駅の2016年度1日あたりの乗車人員は2,998人で、うち定期利用者は2,150人となっている。定期比率は71.7%で、定期比率がかなり高い。10年前の2006年度と比較すると全体で9.7%減、定期利用者は3.2%増、定期外利用者は31.4%減となっており、定期外利用者の減少が目立つ。

  

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