JR山陰本線城崎温泉~鳥取間ガイド

城崎温泉

城崎温泉

【JR山陰本線城崎温泉~鳥取間ガイド】

JR山陰本線城崎温泉~鳥取間は単線非電化区間となっており、かつては鳥取や米子方面へ向かう優等列車が多数運転されていたが、現在は特急はまかぜ3往復が残るのみとなっており、浜坂~鳥取間では特急はまかぜ1往復のみとなっている。智頭急行や伯備線へのシフトにより優等列車が減少し、ローカル線化しており、運転本数も本線とは思えないほどの本数になっている。

会社名 西日本旅客鉄道
路線名 山陰本線
区間 城崎温泉~鳥取
営業キロ 72.3km
駅数 16駅
平均駅間距離 4.82km
所要時分 72分
表定速度 60.3km/h
軌間 1067mm
電気方式 非電化
線路 単線
保安方式 ATS-SW
最高速度 95km/h
最大編成両数 6両

城崎温泉を出ると城崎の街を右手に見て左に90度カーブして進行を西向きにとり、芦谷トンネルに入る。トンネルを抜けて右にカーブして北上する。竹野の町が見えてくるとホーム2面3線の竹野となる。竹野には特急はまかぜも停車する。竹野近辺の海水浴場を見ながら走り、山が迫った海岸沿いを進んで行く。このあたりは短いトンネルが連続しているが、合間に見える景色は綺麗だ。美方郡香美町に入り一旦海岸から離れて走る。暮坂トンネルを抜けて、さらに中山トンネルを抜けてホーム1面2線の佐津となる。佐津駅周辺も海水浴場などがあり海に近い。定期のはまかぜは通過するが、臨時特急かにカニはまかぜは停車する。佐古峠トンネルを抜けて柴山港が見えるとホーム1面1線柴山となる。駅近くに柴山温泉があり、松葉ガニが揚がる柴山港もある。ホーム2面2線の配線だったが、棒線化されている。柴山を出ると花見峠トンネルに入る。同トンネルを抜けると香住の町が見えてきて町の中心部にホーム2面3線の香住がある。同駅は特急停車駅で特急はまかぜ1往復が同駅始発となっている。駅から西へ約1キロほどのところに香住温泉があり、冬にはカニ料理や温泉を楽しむ観光客が訪れ、夏には海水浴客で賑わう。JRはクルマ利用が多い海水浴客よりもカニが目当ての冬の観光に力を入れている。

香住を出ると矢田川を渡って国道178号線と交差して虫尾トンネルに入る。短いトンネルをいくつか抜けて、少し長い仕立トンネルを抜けて鎧となる。鎧はトンネルとトンネルの間に挟まれた山間の小駅で、ホーム2面2線だったが、現在は棒線化されて1面1線となっている。鎧を出るとすぐにトンネルに入り、於伊呂トンネルを抜けて名所として名高い餘部鉄橋を渡る。コンクリート橋に建て替えられ以前ほどの人気はなくなったが、かつての鉄橋は今でも鉄道ファンを中心に人気がある。鉄橋を渡り終えるとホーム1面1線の餘部となる。同駅は列車の撮影に訪れる人が多かったが、橋がコンクリート橋に架け替わり、鉄道ファンが好む撮影対象だった国鉄形の置き換えも進み、以前ほど撮影者は訪れなくなっている。その代わりにかつての鉄橋の一部が保存されて、空の駅として観光客を呼び込もうとしている。道の駅とのリンクが主な役割になっており、鉄道利用者増にはなかなか結び付かないのが残念なところだ。餘部を出ると内陸部を走るようになる。桃観トンネルを抜けて美方郡新温泉町に入り、すぐに久谷となる。ホーム2面2線だったが、棒線化されて1面1線となっている。久斗川を渡って続いて岸田川を渡って浜坂の町の中心部に入り、特急停車駅の浜坂となる。浜坂には温泉があり、冬場にはカニがあるので、カニかにはまかぜ号などの臨時列車が運転され、普段は寂れた印象のある山陰線も少し賑わう。

浜坂を出ると浜坂の町から離れて海水浴場が見えるとホーム1面1線の諸寄となる。再び内陸を走り居組となる。かつては2面3線で広い構内を持っていたが、棒線化されて1面1線となった。居組を出ると県境を超えて鳥取県岩美郡岩美町に入る。内陸から再び海に近づきホーム2面2線の東浜となる。同駅付近は海のそばを走るが、しばらくすると進行を南に向けて内陸部を走り、岩美町の中心部にホーム2面3線の岩美がある。岩美を出ると右にカーブして進路を西に向けて走る。ずっと離れていた国道9号線が近づいてきて、並行して走りホーム1面1線の大岩となる。左にカーブして内陸部を南下して行き、福部村に入ってホーム1面2線の福部となる。榎峠を越えて鳥取市に入る。かつては途中に滝山信号所があったが、現在は使用されていない。鳥取平野が広がり高架線を駆け上がり、左手から因美線が近づいてきて、それと線路別複線の形で少し走って2面4線の鳥取となる。鳥取は当然ながら鳥取県の県庁所在地で倉吉、米子と並んで鳥取県3大都市の1つに挙げられるが、京阪神から鳥取へのアクセスは智頭急行、因美線経由にほぼ100%移行されており、山陰線浜坂~鳥取間には1日1往復の特急しか走らない状況となっている。

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