【パンダもお出迎えの王子動物園への最寄駅】
阪急神戸本線王子公園駅は神戸市灘区にある。西宮北口以西各駅に停まる通勤急行と普通が停車する。王子動物園などがある王子公園への最寄駅となっている。王子動物園でパンダが飼育されていることもあり、駅にはパンダのイラストがあちこちに描かれており、当駅のマスコットキャラクター的な存在となっている。駅から南西方向に徒歩10分ほどの距離にJR神戸線の灘駅があり、競合している。
電車はデータイム毎時6本10分毎に普通が運転されている。神戸三宮へは当駅から2駅目にあるため、普通が先着するが、梅田へは西宮北口で特急に追い抜かれるため、梅田に急ぐには特急に乗り換える必要がある。平日朝ラッシュ時上り7時台には通勤急行が3本、普通が4本運転されている。平日夕方ラッシュ時下り18時台、19時台は通勤急行が毎時6本10分毎に運転されている。王子公園駅は1936年4月1日に阪神急行電鉄神戸線の神戸駅(現神戸三宮駅)延伸とともに開業した。この時、従来の神戸線の終点だった初代神戸駅は、上筒井駅に改称され、当駅から上筒井までの間は上筒井線となった。1940年5月20日に上筒井線が廃止された。1956年10月24日に駅舎が移転した。1984年6月1日に西灘駅から王子公園駅に改称された。1995年6月12日に震災復興のダイヤ改正で、通勤急行が停車するようになった。2000年から王子動物園でパンダが飼育され、行楽シーズンには特急が臨時停車したこともある。
駅構内は高架ホーム2面2線で、ホーム有効長は18m級車両8両分となっている。
梅田方には上筒井線の名残として引き込み線がある。阪神淡路大震災時に車両の搬入などに使用されたこともある。
地上にある改札からホームにある階段の壁面にもパンダのイラストが描かれている。
王子公園駅の副駅名には王子動物園、王子スタジアム前が付けられている。
改札は2ヶ所あり、東西にある。西改札がメインで、王子公園へは西改札を利用することになる。有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機、自動精算機が設置されている。多客に備えて臨時改札も設置されている。
出口は1ヶ所で高架下南側に出られる。駅前は広く取られており、西側に王子公園がある。駅前は山手幹線が走っている。
東改札も有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機、自動精算機が設置されている。
東改札は南北に出口がある。南口側は駅周辺に商店などが建ち並んでおり、道路は狭くなっている。
東改札の北側には阪急系のコンビニアズナスなどがある。北側には王子公園が広がっているが、パンダがいる王子動物園は西改札の方が近い。
東改札の北側には駐輪場などが整備されている。
王子公園沿いの道路には神戸市バスとみなと観光バスのバス停もある。
王子公園 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2017年度 | 11,310 | 6,619 | 4,690 | 58.5% |
2007年度 | 11,427 | 6,112 | 5,315 | 53.5% |
対07年度比 | 99.0% | 108.3% | 88.2% |
王子公園駅の2017年度1日あたりの乗車人員は11,310人で、うち定期利用者が6,619人となっている。定期比率は58.5%で、定期利用者は60%を割っている。10年前の2007年度と比較すると全体で1.0%減、定期利用者は8.3%増、定期外利用者は11.8%減となっている。