【梅で有名な南部は特急くろしおも一部停車】
JRきのくに線南部駅は和歌山県日高郡みなべ町にある。南高梅のふるさとみなべ町の中心駅で、特急くろしおの一部が停車する。電車はデータイム毎時1本の運転で、特急くろしおは概ね2時間おきに停車する。平日朝ラッシュ時下り和歌山方面へは6時台に特急くろしお1本、快速1本、普通1本が運転されている。平日夕方ラッシュ時上り新宮方面19時台には特急くろしお1本、普通2本が運転されている。
南部駅は1931年9月21日に国鉄紀勢西線の駅として開業した。1959年7月15日に紀勢本線が全通し、同線の駅となった。1980年10月1日ダイヤ改正で、特急くろしおの一部が停車するようになった。2016年12月17日からICカードの利用が可能になった。
駅構内はホーム2面3線で、下り和歌山方面行き1番線側に駅舎がある。ホーム有効長は特急停車のため9両編成停車に対応している。
2・3番線は上り新宮方面行きホームで、2番線は折り返し運転や特急待避に使用される。
2・3番線ホームから駅舎がある1番線へは陸橋で結ばれている。2019年7月現在エレベーターの設置はなく、バリアフリー対応にはなっていない。簡易的な昇降装置が設置されている。
改札は1ヶ所で有人改札になっている。ICカードリーダーが設置されており、きのくに線のICカード対応駅間などで利用できる。
自動券売機が設置されており、特急券などが購入できるみどりの窓口もある。
駅舎内には待合室があり、コインロッカーなども設置されている。
出口は1ヶ所で、駅西側に出られる。駅前には働く少年の銅像がある。
駅前にはロータリーがあり、バスやタクシーが発着している。
駅近くにはかつて野球部が甲子園に出場したこともある南部高校がある。西へ少し歩くと太平洋の海が広がっている。
駅の東側はみなべ自動車学校があり、周辺には住宅地や田畑が混在しており、その東側には山がある。
南部 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2017年度 | 804 | 649 | 155 | 80.7% |
2007年度 | 842 | 624 | 218 | 74.1% |
対07年度比 | 95.5% | 104.0% | 71.1% |
南部駅の2017年度1日あたりの乗車人員は804人で、うち定期利用者は649人となっている。定期比率は80.7%で、定期利用者が8割以上を占めている。10年前の2007年度と比較すると全体で4.5%減、定期利用者は4.0%増、定期外利用者は28.9%減となっており、定期外利用者の落ち込みが大きい。