【関西各駅探訪第835回】JR北陸本線・湖西線近江塩津駅

近江塩津

【北陸本線と湖西線が交わる山間のジャンクション】

JR北陸本線、湖西線近江塩津駅は滋賀県長浜市にある。長浜市内と言ってた湖東にある市街地にはなく、湖北の滋賀県最北端の駅となっている。JR北陸本線と湖西線が交わるジャンクションで、大阪、京都から北陸へ向かう特急は、ここで湖西線から北陸本線に入る。直流化以前は、湖西線から北陸本線長浜方面への直通運転はなかったが、滋賀県の琵琶湖環状線構想などもあり、構内に渡り線が設けられ、湖西線から北陸本線長浜、米原方面への直通電車が設定された。
電車は北陸本線が毎時1〜2本の運転で、昼間時は当駅発着の新快速が毎時1本運転されるのみとなっている。湖西線は、毎時1本の運転で、昼間時は敦賀まで直通する新快速が毎時1本運転されている。
近江塩津駅は、1957年10月1日に国鉄北陸本線木ノ本〜敦賀間の線路切り替えとともに開業した。1974年7月20日には湖西線が開通し、北陸本線と湖西線のジャンクション駅となった。1984年4月1日に無人化された。JR発足後の2006年10月21日に、北陸本線長浜〜敦賀間、湖西線永原〜当駅間の1500V直流電化が完成した。これにより、京阪神から新快速が直通するようになった。また、この日からICカードの利用が可能になった。

近江塩津

駅構内は盛り土高架で、ホーム2面4線になっている。ホーム有効長は20m級車両8両分あるが、長浜、永原以遠の新快速は4両編成で運転されている。

近江塩津

敦賀方には引き上げ線が1本ある。当駅止まりの北陸本線新快速はここで折り返すことが多い。

近江塩津

湖西線下り線は通過線があり、北陸本線へ直通する特急は通過線を通る。

近江塩津

駅舎はホーム下にあり、上下ホームは地下通路で結ばれている。ホームから改札へのエレベーターの設置はない。

近江塩津

改札は無人化されており、ICカードリーダーと簡易型自動券売機が設置されている。

近江塩津

駅舎は海道・あぢかまの宿が併設されており、レンタサイクルもある。

近江塩津

出口は1ヶ所で、駅西側に出られる。駅前には国道8号線が走っており、交通量が多いため、歩行者は車の往来に注意が必要だ。

近江塩津 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 191 100 91 52.4%
2006年度 178 113 65 63.5%
対06年度比 107.3% 88.5% 140.0%  

近江塩津駅の2016年度1日あたりの乗車人員は191人で、うち定期利用者は100人となっている。定期比率は52.4%で、定期利用者が約半分を占めている。10年前の2006年度と比較すると全体で7.3%増、定期利用者は11.5%減、定期外利用者は40.0%増となっている。

  

鉄道コム

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