【関西各駅探訪第7回】南海本線泉佐野駅

泉佐野

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【空港連絡の拠点は3面4線の巨大高架駅】

1.泉佐野駅概要

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南海本線泉佐野駅1897年10月1日の南海鉄道佐野駅として開業した。当初特急停車駅だったが、1968年に特急通過駅となり、1985年に再び特急停車駅となった。2005年11月27日に上下線とも高架化が完成し、2008年10月1日に駅周辺の整備も完了した。空港特急ラピートαを除く優等列車が停車する南海本線南部の要の駅である。南海本線と南海空港線が乗り入れ、双方が直通運転を行っている。

2.駅周辺

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駅前は旧市街地が広がっており、商店街がある。駅の西側も街が広がるが、その向こうは大阪湾になっており、いずみさの関空マリーナなどがある。りんくうタウンも比較的近くにある。JR阪和線とはかなり離れており、熊取駅へは3km強、日根野駅へは6km強の距離にある。北側には阪神高速湾岸線、南側には国道26号線が走り、周辺は道路交通が便利である。泉佐野駅メインは東口となっており、大きなバスターミナルがある。

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西口からはコミュニティバスなどが発着しているが、西口の道路は狭く、バス路線などの拡張は難しい。

3.駅構内

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3面4線の高架駅となっている。上下本線の間にもホームがあり、和歌山市方面からの空港連絡で階段の昇り降りなしで乗り換えできるようにしている。下り副本線が1番線、下り本線が2・3番線、上り本線が4・5番線、上り副本線が6番線となっている。和歌山市方面と関西空港方面への連絡のため、2・3番線、4・5番線に停車する電車は両側の扉を開けて連絡を良くしている。改札は一ヶ所のみで、改札からホーム、地上から改札へはエスカレータ、エレベータが完備されており、地上から改札階へはスロープも設けられている。

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改札階まで延びている長いスロープ

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ラピートと普通車が相互に接続する3・4番線ホーム。

4.バス路線

泉佐野市内、熊取ニュータウンなどへ路線が延びている。南海ウイングバス南部、いずみさのコミュニティバスなどが乗り入れている。

5.利用状況

2018年度の1日あたりの乗降人員は10,578人で、うち定期利用者は6,651人となっている。定期比率は62.9%で、定期利用者が6割強となっている。10年前の2008年度と比較すると全体で8.6%増、定期利用者は4.4%増、定期外利用者は16.5%増となっており、インバウンドの増加などにより定期外利用者が大幅に増えている。

泉佐野 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2018年度 10,578 6,651 3,927 62.9%
2008年度 9,744 6,372 3,372 65.4%
対08年度比 108.6% 104.4% 116.5%  

6.ダイヤ

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データイムには全車指定の空港特急ラピート、一部指定の特急サザンがそれぞれ30分毎、空港急行が15分毎に停車する。2014年10月18日ダイヤ改正で空港急行の岸和田待避がなくなったため、特急、急行すべてが難波まで先着となった。和歌山市から関西空港への連絡は、普通がラピート、特急サザンが空港急行との連絡となっている。
朝ラッシュ時には特急の運転が少なくなるが、全車指定の空港特急ラピート、一部指定の特急サザン、急行、空港急行、区間急行、準急が停車する。
夕方ラッシュ時は全車指定の空港特急ラピートが30分毎、一部指定の特急サザンが30分毎に停車する。急行、空港急行、区間急行が停車し、急行系は概ね10分毎に運転されている。
難波発の最終は0時08分の区間急行羽倉崎行きで、この電車が泉佐野以南で羽倉崎までの最終電車となる。羽倉崎以南で和歌山市までの最終は泉佐野発0時04分の区間急行和歌山市行きとなる。関西空港方面最終は泉佐野発23時24分の空港急行関西空港行き。上り最終は泉佐野発23時49分の普通難波行き。同列車は関西空港からの最終電車となる。和歌山市方面から泉佐野へは和歌山始発23時06分の普通泉佐野行きがある。

  

鉄道コム

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