【浜寺公園とともに歴史ある瀟洒な駅舎も高架化で去就が注目される】
1.概要
南海本線諏訪ノ森駅は、堺市西区にあり、1907年12月20日に開業した。南海本線の堺〜佐野(現泉佐野)間の開業が1897年10月なので、後発の駅である。とは言え、100年を超える歴史がある。難波方面上りホームは瀟洒な駅舎で有名で、浜寺公園駅舎とともに東京駅駅舎を設計した辰野金吾が設計した。同駅舎は国の登録有形文化財となっている。現在高架工事中で、高架化後には上りホーム駅舎は保存されることがほぼ決定した。
2.駅周辺
駅周辺は住宅地で、東側には商店街がある。東側は下町の風情があるが、海側は住宅地で浜寺公園にかけては昔からの高級住宅街となっている。南東方向に徒歩5分程の距離で阪堺線の船尾電停がある。
3.駅構内
対向ホーム2面2線だが、路面電車のように上下線ホームがずれた形で配されている。上下線ホームは繋がっておらず、それぞれに改札がある。
改札は2ヶ所あり、下りホーム側改札は無人化されている。ICカード対応の自動改札機、自動精算機、自動券売機が設置されている。
上りホーム側は有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機、自動精算機、自動券売機が設置されている。
4.バス路線
南海バスが乗り入れている。西区役所、石津川方面への91系統が運行。本数は少なく1日4往復しかない。
5.利用状況
2015年度のデータでは乗車人員が3,784人で、うち定期利用者は2,444人、降車人員が4,027人で、うち定期利用者は2,444人となっている。定期比率は乗車人員ベースで64.6%となっており、近年の傾向からすると高い方である。10年前の2005年度と比べると乗車人員全体で11.4%減、定期利用者は6.5%減となっており、定期外利用者の落ち込みが激しい。
6.ダイヤ
準急以下が停車する。データイムは普通のみが15分毎の運転で、天下茶屋、新今宮、難波方面へは堺で優等列車と連絡している。朝ラッシュ時には上り難波行きのみ準急が運転され、7時台2本、8時台1本が停車する。準急は堺から通過運転を行う。7時台は準急2本と普通6本が運転。8時台は準急1本と普通7本が運転。夕方ラッシュ時は、普通が毎時6本運転されている。最終電車は、下りが難波発0時00分の普通羽倉崎行き。上りが関西空港発で0時19分の普通難波行き。