【関西各駅探訪第1050回】JR大和路線JR難波駅

JR難波

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【なにわ筋線開業でより一層の発展が見込めるJRミナミの第2のターミナル】

JR大和路線JR難波駅は大阪市浪速区にある。関西線の終点で、各線の難波駅と近いように思えるが、実際にはかなり西側に離れた位置にある。地下鉄四つ橋線難波駅や近鉄・阪神の大阪難波駅とはそれほど離れていないが、御堂筋線難波駅、南海難波駅とはかなり離れている。以前は湊町という関西線の独自のターミナル駅だった。関西空港開港時に大阪シティエアーターミナル(OCAT)が設置され、JR難波駅に改称された。電車はデータイムに高田行き快速が毎時2本30分毎の運転。王寺行き普通が毎時4本15分毎の運転となっている。平日朝ラッシュ時上り8時台には快速4本、普通7本が運転されている。平日夕方ラッシュ時上り18時台には快速2本、普通6本が運転されている。

JR難波

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JR難波駅は1889年5月14日に大阪鉄道の湊町駅として開業した。1900年6月6日には大阪鉄道の路線を関西鉄道が継承し、同社の駅となった。1907年10月1日に国有化された。1909年10月12日に路線名制定により、関西本線の駅となった。1973年9月20日に関西本線当駅から奈良までの電化が完成した。当駅発着の旅客列車は全て電車化された。急行かすがも奈良発着に変更され、当駅を発着する優等列車はなくなった。1985年3月14日ダイヤ改正で貨物の取扱が終了した。1989年12月28日に駅が南西側に移転した。1994年9月4日関西国際空港開港に合わせて駅名を湊町からJR難波に改称した。一部の関空快速が乗り入れを開始した。1996年には大阪シティエアーターミナルが設置された。1996年3月22日には地下化が完成した。2003年11月1日からICOCAなどICカードが利用可能になった。2008年3月15日ダイヤ改正で、関空快速の乗り入れが終了した。今後当駅から新大阪に向けてなにわ筋線が建設される予定になっている。

JR難波

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駅構内は地下ホーム2面4線で、ホーム有効長は20m級車両8両分ある。1番線と4番線は線路が北へ延びており、留置線として使用されている。

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駅の北側にも線路が延びており、なにわ筋線延伸に備えられている。これは1996年の地下化から想定された構造で、30年近く経ってから漸くなにわ筋線建設が現実味を帯びてきた。

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ホームから改札がある地上コンコースへはエレベーター、エスカレーターが設置されている。

JR難波

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改札は1ヶ所で、有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機、自動精算機、自動券売機が設置されている。

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隣接する大阪シティエアーターミナルからは空港リムジンバスの他。各方面への高速バスが発着している。

JR難波

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路線バスは千日前通り沿いにバス停があり、大阪シティバスの路線が乗り入れている。

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出口は2ヶ所ある。北口がメインで、改札が地上にあるため、同レベルで外に出られる。ただ一段低い位置にあるため、地上へは階段を上がる必要がある。

JR難波

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JR難波駅の南口はOCAT大阪シティエアターミナルに併設されており、バスの出入り口などがある。

JR難波

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近鉄大阪難波駅、地下鉄四つ橋線難波駅へは地下連絡通路で結ばれており、ムービングウォークも設置されている。

JR難波 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2017年度 24,668 13,492 11,176 54.7%
2007年度 27,963 16,840 11,123 60.2%
対07年度比 88.2% 80.1% 100.5%  

JR難波駅の2017年度1日あたりの乗車人員は24,668人で、うち定期利用者は13,492人となっている。定期比率は54.7%で、定期利用者が5割以上を占めている。10年前の2007年度と比較すると全体で11.8%減、定期利用者は19.9%減、定期外利用者は0.5%増となっている。定期外利用者はほぼ横ばいになっているが、定期利用者の減少が大きい。

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