山陽電鉄網干線ガイド【相生・赤穂方面への延伸など壮大な計画があった】

3210F

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1.概要

会社名 山陽電気鉄道
路線名 網干線
区間 飾磨~山陽網干
営業キロ 8.5km
駅数 7駅
平均駅間距離 1.42km
所要時分 15分
表定速度 34km/h
軌間 1435mm
電気方式 1500V直流電化
線路 単線
保安方式 ATS
最高速度 90km/h
最大編成両数 4両

山陽電鉄網干線は山陽電鉄本線の飾磨と網干を結ぶ8.5kmの路線である。全線単線で、本線と同じく軌間1435mm標準軌、直流1500V電化となっている。かつては飾磨から本線に直通して姫路まで運転される系統もあったが、現在は全て線内運転のみとなっている。1995年からはワンマン運転を開始し、2000年には山陽網干駅、飾磨駅以外の無人化を実施しコスト削減を行っている。電車はワンマン対応の3000系、3200系3両編成が使用されている。

駅番号 駅名 副駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 開業年月日
SY 40 飾磨 0km 1923/8/19
SY 51 西飾磨 2.4km 2.4km 1940/10/15
SY 52 夢前川 1.2km 3.6km 1940/10/15
SY 53 広畑 1.1km 4.7km 1940/12/23
SY 54 山陽天満 0.9km 5.6km 1941/4/27
SY 55 平松 (大和工業グループ最寄駅) 1.7km 7.3km 1942/3/10
SY 56 山陽網干 1.2km 8.5km 1941/7/6

2.歴史

山陽電鉄網干線は1940年(昭和15年)10月15日に電鉄飾磨〜夢前川間が開業した。同年12月23日に夢前川〜日鉄前(仮)間が延伸開業した。1941年(昭和16年)4月27日に日鉄前(仮)〜電鉄天満間が開業した。この時、日鉄前(仮)駅を移設し広畑駅に改称した。同年7月6日に電鉄天満〜電鉄網干間が開業し全通した。

1991年(平成3年)4月7日に山陽姫路への直通列車が廃止された。電鉄飾磨を飾磨、電鉄天満を山陽天満、電鉄網干を山陽網干に改称した。1995年(平成7年)1月17日に阪神・淡路大震災で全線不通となった。翌1月18日に全線で運転を再開した。同年6月16日からワンマン運転を開始した。

2011年(平成23年)3月1日から駅構内を全面禁煙化した。2014年(平成26年)4月1日から全駅に駅ナンバリングを導入した。2019年(平成31年)2月28日に当路線の主力だった3200形の運用が終了した。

3.ガイド


 飾磨は本線の上下線に挟まれた2番ホームから発着している。かつては2面4線であったが、本線特急の6連化によるホーム延伸時に2面3線に改造されている。飾磨を出ると右手に飾磨車庫を見て本線が右カーブして分かれていく。築堤を上がっていきしばらく築堤と高架線を走って行く。かつては国鉄飾磨港線と立体交差していたが、国鉄時代に廃止されてしまった。船場川を渡って左に小さくカーブして2面2線の西飾磨となる。北へ1.5キロほどのところにJR英賀保駅がある。水尾川と夢前川を渡って2面2線の夢前川となる。ここから姫路市広畑区に入り、沿線の海側には新日鉄広畑の工場が広がっている。次の広畑は2面2線で広畑区の中心駅で駅周辺は賑やかだが、網干線の利用者はそれほど多くない。播磨地区は全般的にクルマの利用が多く、網干線沿線も例外ではない。

汐入川を渡って2面2線の山陽天満となる。付近に山陽以外に駅はないが、山陽と冠名を付けている。大津区に入り、しばらく真っ直ぐ走って2面2線の平松となる。この辺りも海側には各社の工場が広がっているが、全般的にかつての活気がない。ここまでの中間駅は2面2線の対向式ホームとなっている。大津茂川を渡って網干区に入り終点の山陽網干となる。山陽網干は1面2線で網干線内では同駅のみが島式ホームとなっている。JR網干駅は北へ3キロほど離れたところにある。

  

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