【関西各駅探訪第229回~山陽電鉄網干線広畑駅~】

【新日鐵広畑製鐵所の城下町としてかつては栄えた】

広畑

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山陽電鉄網干線広畑駅は姫路市広畑区にある。新日鐵住金広畑製鐵所の正門に近く、駅の南側500mほどの距離にある。周辺は新日鉄の城下町として栄えたが、鉄鋼も下火になり、街の活気はなくなってきている。

広畑駅は1940年(昭和15年)12月23日に網干線夢前川からの延伸により、日鉄前駅として仮設駅で開業した。開業当初は終点だった。1941年(昭和16年)4月27日に網干線の電鉄天満(現在の山陽天満)までの延伸に伴い、広畑駅と改称し現在地に移転し、中間駅となった。1974年(昭和49年)11月30日に駅舎が改築された。

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広畑駅は対向式ホーム2面2線の行き違い駅で、飾磨方には構内踏切がある。駅舎は下り山陽網干方面行き方にあるため、上りホームへは構内踏切を渡る必要がある。

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駅舎も改札も1ヶ所のみで、無人化されている。ICカード対応の自動改札機が設置されており、自動券売機も設置されているため、無人駅だが不便はない。駅売店はなく、飲料の自動販売機が設置されているだけで、駅前にはコンビニなどもなく、南へ徒歩2分ほどの距離にファミリーマートがある。

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広畑駅の南側には新日鐵住金広畑製鐵所の正門があり、駅から南を見ると新日鐵住金の高炉が見える。

広畑

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駅周辺には駐輪場が設置されているが、バスの乗り入れなどはなく、タクシーも常駐していない。駅周辺の道路は狭くないので、車の乗り入れは比較的容易で、人通りも車通りもあまり多くない。


広畑駅の2015年度1日あたりの乗車人員は908人で、うち定期利用者は522人となっている。定期比率は57.5%で、昨今の状況から考えれば、比率的には普通の数値と言える。10年前の2005年度と比べると18.1%増加しており、定期利用者が29.3%も増加している。それでも全体的に見れば、網干線でも利用者数は少ない方で、平松に次いで少ない数字となっている。

  

鉄道コム

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