JR奈良線ガイド【JR発足後に発展した歴史ある二大古都を結ぶ路線】

221系NA411みやこ路快速

221系NA411みやこ路快速

3.JR奈良線路線ガイド

JR奈良線の電車は京都駅では8、9、10番線から発着している。これらのホームは新幹線のりばに一番近いところにあり、新幹線からの乗り換えは奈良線が一番便利になっている。9、10番線は行き止まり式になっており、8番線は大阪方に電留線があり、JR京都線の下り線と線路がつながっている。8、9番線ホームはホームが拡張されて広くなった。

京都を出ると少しJR琵琶湖線と並行して走り、鴨川の手前で右にカーブして東海道新幹線の下をくぐりJR琵琶湖線と分かれる。鴨川を渡って左手から京阪本線が近づいてきて東福寺となる。ホーム2面2線で京阪本線との間には連絡改札がある。下り線は京阪本線上り出町柳方面と同一ホームとなっているが、壁で仕切られており、連絡改札を通っての乗り換えとなる。東福寺には2003年3月改正から全ての快速が停車となった。

東福寺を出ると京阪本線がオーバークロスして奈良線の右側に出て、少し離れて並行する。京阪の鳥羽街道や伏見稲荷を右手に見て京阪と離れて左カーブしながら稲荷となる。同駅は伏見稲荷大社への最寄駅で、改札を出ると目の前に伏見稲荷大社の鳥居がある。初詣の時には臨時列車が運転されるほど賑わう。稲荷を出ると京阪本線とは離れて丘陵地を走る。丘陵地から下っていき掘割になると2面2線のJR藤森となる。同駅は京都教育大学への最寄駅で、1998年に開業した新しい駅である。ここまでが2001年3月に複線化されており、ここから宇治までは単線のままとなっている。京阪藤森駅とは相当離れており、京阪本線では墨染駅の方が近い。

JR藤森を出るとしばらく丘陵地を走るが、南西方向に走って京阪本線に再び近づいていく。京阪と近鉄には丹波橋駅があり、連絡しているが、JR奈良線には駅はない。付近に駅ができれば便利だが、少し離れているので、乗換駅とするには厳しい。丹波橋付近から左にカーブして、京阪、近鉄と離れて、しばらく走り桃山となる。桃山の駅前後にはかなり制限の厳しいカーブがあるためみやこ路快速なども減速して通過している。丘陵地から下りて南へ徒歩10分ほどの距離に京阪宇治線観月橋駅がある。ここからは京阪宇治線が右手に並行して走るが、JRは丘陵地を走るため京阪電車の姿はあまり見えない。しばらく丘陵地を山にへばりつくように走り、山科川を渡って宇治市に入る。高架線を走り、1面2線の六地蔵となる。同駅は快速停車駅で1993年に開業した新しい駅である。六地蔵では地下鉄東西線と連絡している。京阪六地蔵とは500mほど離れており、競合関係にはあっても乗換駅とは言えない位置にある。

六地蔵を出ると右にカーブして南下して行く。2面2線の木幡は、以前は2面3線だったが、2001年3月のダイヤ改正で2面2線となり、1線スルー化されている。西へ400mほどの距離に京阪宇治線木幡駅がある。木幡を過ぎると右手に京阪宇治線が並行して走り黄檗付近では完全に並行して走るようになる。黄檗は2面2線で、京阪の黄檗よりも少し宇治寄りに位置している。JR黄檗の方が後発だが、JRの輸送改善でJRが京阪から利用者を奪っているが、京阪も10分毎の運転でJRに対抗している。

しばらく京阪宇治線と並行したまま走り、掘割の京滋バイパスと交差するあたりで京阪宇治線が右にカーブして分かれていく。JR奈良線はそのまましばらく直進して、右手に京阪宇治駅を見ながら右にカーブして宇治川を渡る。宇治の市街地を見ながら築堤から下りて2面4線の宇治となる。宇治は2001年3月の宇治~新田間の複線化時に2面4線の橋上駅舎に生まれ変わっている。当駅にて快速と普通が緩急接続を行う。JR宇治駅は市役所にも近く、平等院などの観光地へも近いため、宇治川対岸にある京阪宇治よりも競争上優位に立っている。

宇治を出ると2001年3月に完成した複線区間となる。しばらく西を向いて走り、複線化時に開設されたJR小倉付近で左にカーブして南下して行く。JR小倉は近鉄小倉に近く競合駅となっている。JR小倉には快速、区間快速が停車する。このあたりからしばらく近鉄京都線と並行して走る。もっともJR奈良線は丘陵地を走るため、近鉄の姿は見えない。新田は近鉄大久保との競合駅で、西へ450mほどの距離にある。ここまでが2001年3月に複線化された区間である。ここから再び単線となり、近鉄京都線と少し離れて城陽となる。同駅は近鉄寺田と1キロ強の距離にある。城陽はみやこ路快速停車駅で、奈良方に折り返し線があり、普通電車が毎時2本折り返す。

城陽を出てしばらく真っ直ぐ走り、左にカーブしながら長池となる。同駅付近から学研都市線の大住付近へ短絡する片奈連絡線が計画されているが、今のところ具体化の話はない。このあたりから近鉄京都線とは離れていく。次の山城青谷は2面2線の行き違い可能駅で、同駅を出ると国道307号線の下をくぐり、青谷川を渡って井手町に入る。山城多賀は2面2線の立派な橋上駅となっている。このあたりから右手に木津川の土手を見ながら走る。

玉水は2003年3月のダイヤ改正からみやこ路快速が停車するようになった。同駅は井手町の中心駅で駅周辺に住宅地も見られるが、それほど大きな駅ではない。木津川市に入り、田畑が目立つ中を走り棚倉となる。棚倉では上りみやこ路快速が運転停車し、下りみやこ路快速と行き違いを行う。一旦木津川と離れて走り、木津川市山城支所の最寄駅である上狛となる。上狛を出ると木津川を渡る。左手に加茂からのJR大和路線の線路が合流し、右手からJR学研都市線の線路が合流して木津となる。木津は2面4線で2007年4月に橋上駅舎化された。JR奈良線電車は2、3番線から発着している。電車は全てJR大和路線奈良方面へ直通している。JR大和路線加茂方面、JR学研都市線京橋方面へは乗換えとなる。

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