JR紀勢本線(和歌山～和歌山市間)ガイド【JRと南海のターミナルを結ぶ】

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1.概要

JR紀勢本線和歌山～和歌山市間2.1㎞全線単線、直流1500V電化の路線である。紀勢本線の末端部にあたる路線で、運行系統は和歌山以南とは分離されている。国鉄時代には南海難波から紀勢本線白浜や新宮に直通する急行きのくにや和歌山線との直通運転などもあった。JR発足後は線内運転のみとなった。国鉄末期の1984年(昭和59年)10月1日に電化された。その後、長らくJR和歌山線と共通運用の105系が使用されていた。2019年6月1日から227系1000番台に置き換えられている。全列車が2両ワンマン運転を行っている。2017年7月15日からICOCAなどICカードの利用が可能になった。

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2．路線ガイド

和歌山駅では8番線から発着している。7番線は和歌山線が発着しており、同一ホームになっている。紀勢本線の一部区間になるが、国鉄時代から和歌山線との結びつきの方が強い。7・8番ホームには2018年3月17日から乗り換え改札機が設置されている。紀勢本線、阪和線との連絡は、ホーム上にある中間改札を通って、地下道もしくは跨線橋を通っての乗り換えとなる。和歌山電鐵貴志川線が発着する9番線には近いが、こちらにも中間改札があり、乗り換えには2回改札を通る必要がある。

和歌山を出ると和歌山線と並行して走り、平面交差で和歌山線が東側に出て、紀勢本線は阪和線側を走る。しばらく並行して走ってから和歌山線が右にカーブして分かれ、紀勢本線は左にカーブして築堤に上がる阪和線の下をくぐり、進路を西に向けて走る。このあたりから2008年10月4日に高架化が完成した区間となる。柳通りと交差して、ホーム1面1線の紀和となる。紀勢本線開業当初は紀和が和歌山駅となっており、ターミナル駅として機能していた。地上駅時代はターミナルだった時代の広い構内が残っていたが、高架化によりその面影はなくなりつつある。

紀和を出ると国道24号線築地通りと交差する。高架化により踏切による交通渋滞は解消された。もっとも紀勢支線は60分毎の運転のため、1時間に2回踏切が閉まるだけだったので、大した渋滞対策にはなっていない。右手から紀ノ川を渡った南海本線が近づいてきて、高架から下りて並走して走る。南海本線の向こう側に和歌山競輪場を見てしばらく走って和歌山市に着く。和歌山市駅は1面1線で、JRは2番線を使用している。南海ホームとは中間改札を介して乗り換えができる。和歌山市では南海本線の他、南海和歌山港線、南海加太線と連絡している。

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3．歴史

1903年(明治36年)3月21日に紀和鉄道の和歌山(現在の紀和)～和歌山市間が開業した。それより前の1898年(明治31年5月4日)に和歌山～船戸仮停車場間が開業しており、現在の和歌山線の原型となっていた。1904年(明治37年)8月27日に関西鉄道が紀和鉄道を買収した。1907年(明治40年)10月1日に関西鉄道が国有化された。同年11月1日に和歌山～和歌山市間が0.16km短縮された。1924年(大正13年)2月28日に紀勢西線和歌山～東和歌山～箕島間が開業した。和歌山駅は現在の紀和駅で、東和歌山駅が現在の和歌山駅となる。1968年(昭和43年)2月1日に和歌山駅が紀和駅に改称された。同年3月1日に東和歌山駅が和歌山駅に改称された。1972年(昭和47年)3月15日に和歌山線紀和～和歌山市間が紀勢本線に編入された。和歌山線紀和～田井ノ瀬間は和歌山線支線となり、和歌山線列車は全て和歌山発着となった。1984年(昭和59年)10月1日に和歌山～和歌山市間が直流1500V電化された。1989年(平成元年)10月20日からワンマン運転が開始された。2017年(平成29年)7月15日からICOCAなどICカードの利用が可能になった。2018年(平成30年)3月17日に和歌山駅7・8番ホームに中間改札が設置された。2019年(平成31年)6月1日に105系が置き換えられ、227系1000番台の運用が開始された。