JRおおさか東線ガイド新大阪〜放出間【JR・私鉄各線と連絡して新たなルートを開拓】

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1.概要

会社名 西日本旅客鉄道
路線名 おおさか東線
区間 新大阪~久宝寺
営業キロ 20.2km
駅数 13駅
平均駅間距離 1.69km
所要時分 26分
表定速度 46.6km/h
軌間 1067mm
電気方式 1500V直流電化
線路 複線
保安方式 ATS-P
最高速度 120km/h
最大編成両数 8両

JRおおさか東線新大阪〜放出間は、2019年3月16日に開業した。2008年3月15日に開業した放出〜久宝寺間の延伸部開業区間で、これによりおおさか東線20.2km全線が開業した。延伸開業区間では、新大阪でJR京都線、JR東海道新幹線、地下鉄御堂筋線と連絡、JR淡路で阪急京都線、JR野江で、京阪本線、地下鉄谷町線、鴫野でJR学研都市線、地下鉄今里筋線と連絡している。
電車は昼間時は普通のみの運転で、新大阪〜久宝寺間の普通が毎時4本、15分毎に運転されている。朝夕には新大阪〜奈良間の直通快速が運転されている。直通快速は延伸線開業前は尼崎発着だったが、新大阪発着に変更された。平日は朝に上り新大阪行きが4本、夕方に下り奈良行きが4本運転されている。直通快速は土休日にも運転があるが、運転パターンが平日とは異なる。朝の上りは2本になり、午前中の遅い時間に新大阪から奈良へ2本が運転されるようになった。夕方も同様に下りは2本の運転で、奈良発の上り2本が15時台と16時台に運転されている。

駅ナンバー 駅名 駅間距離 累計営業距離 所在地
JR-F02 新大阪 0km 大阪市淀川区
JR-F03 南吹田 2km 2km 吹田市
神崎川信号場 2.5km 大阪市東淀川区
JR-F04 JR淡路 1.3km 3.3km 大阪市東淀川区
JR-F05 城北公園通 2.1km 5.4km 大阪市旭区
JR-F06 JR野江 2.2km 7.6km 大阪市城東区
JR-F07 鴫野 1.8km 9.4km 大阪市城東区
JR-F08 放出 1.6km 11km 大阪市鶴見区
JR-F09 高井田中央 1.7km 12.7km 東大阪市
JR-F10 JR河内永和 1.6km 14.3km 東大阪市
JR-F11 JR俊徳道 0.6km 14.9km 東大阪市
JR-F12 JR長瀬 1km 15.9km 東大阪市
JR-F13 衣摺加美北 1.3km 17.2km 東大阪市
正覚寺信号場 17.9km 大阪市平野区
JR-F14 新加美 1.4km 18.6km 大阪市平野区
JR-F15 久宝寺 1.6km 20.2km 八尾市
 JRおおさか東線は2008年(平成20年)3月15日に放出~久宝寺間が開業した。吹田~百済間の城東貨物線のうちの南半分に当たる区間が旅客化された。正覚寺信号所~久宝寺間は新規に開業した。貨物線時代は単線だったが、複線化された。正覚寺信号所~百済貨物ターミナル間は非電化のため貨物列車はDLが牽引していた。普通電車は大和路線と共用の奈良区の201系、103系6両編成が使用され、直通快速には223系6000番台8両編成が使用され、放出から学研都市線、東西線を経由して尼崎まで運転されていた。2011年(平成23年)3月12日ダイヤ改正で、直通快速は223系6000番台から207系に置き換えられた。
2018年(平成30年)3月17日ダイヤ改正で、JR長瀬~新加美間に衣摺加美北駅が開業した。2019年(平成31年)3月16日ダイヤ改正で、新大阪~放出間が開業し、全線が開通した。これにより直通快速は尼崎~奈良間の運転から、新大阪~奈良間の運転となった。
D34直通快速新大阪

D34直通快速新大阪

2.JRおおさか東線アラカルト

JRおおさか東線の前身は?

1929年(昭和4年)3月15日に淀川~吹田間開業した片町線の貨物支線がおおさか東線の前身で、1931年(昭和6年)8月10日に放出~平野、放出~吹田間が開業した。このうち、巽信号所、鴫野から淀川に至る路線は淀川貨物線と呼ばれ、吹田~平野間は城東貨物線と呼ばれた。1932年(昭和7年)12月1日に鴫野信号場~吹田間が電化された。放出から平野までは非電化で、おおさか東線開業前に直流電化される。

直通快速はいつ設定されたか?

直通快速は2008年(平成20年)3月15日放出~久宝寺間開業とともに運転を開始。当初は尼崎~奈良間の運転で、東西線、学研都市線、おおさか東線、大和路線経由で運転されていた。223系6000番台8両編成が使用され、平日、土休日ともに運転され、奈良から尼崎への便は朝に4本、尼崎から奈良への便は夕方に4本が運転されていた。
2011年(平成23年)3月12日ダイヤ改正で、223系6000番台が207系に置き換えられ、4扉ロングシート車7両での運転となった。のちに321系も運用されるようになり、現在も207系、321系が運用されている。2019年(平成31年)3月16日ダイヤ改正で、新大阪~放出間が開業し、おおさか東線が全線開通。この時に直通快速は新大阪~奈良間の運転に変更された。運転形態も平日と土休日で変更され、平日は奈良発新大阪行きは朝に4本の運転で変わらず、新大阪発奈良行きも夕方に4本の運転で変わらなかったが、新大阪発17時台から20時台まで毎時1本の運転となった。土休日は奈良発新大阪行きは午前中に2本、午後に2本の運転となり、新大阪発奈良行きも同様に午前中に2本、午後に2本の運転に変わり、大阪から奈良方面への行楽客などが利用しやすいダイヤになった。

おおさか東線の編成両数は?

おおさか東線の各駅のホーム有効長は20m級車両8両分ある。当初計画では、閑散時間帯は4両編成、ラッシュ時には8両編成で運転する計画だった。当初どのような車両が投入される予定だったのか定かではないが、結果201系6両編成が終日運用されるようになり、直通快速が8両編成で運転されることになった。現在は直通快速が7両編成になったが、普通は201系6両編成が継続使用されている。201系が221系に置き換えられる計画があるが、6両編成になる公算は大で、昼間時4両編成、ラッシュ時8両編成という当初計画にはならない見込みである。現在のラッシュ時の混み具合を見る限り、ラッシュ時8両、閑散時間帯4両で、運転する方が理には適っていそうである。

3.ガイド

新大阪駅では1・2番線を使用している。普通電車は2番線、直通快速は1番線を使用する。1番線は関空特急はるか、紀勢線特急くろしおなどの発着にも使用されるため、おおさか東線専用ホームにはなっていない。計画時はJR京都線下り外側線ホームの隣に設置される予定で、実際にホームが増設されたが、増設ホームをJR京都線外側線ホームにして、各ホームを東にずらしていき、かつてのJR京都線上り外側線ホームをおおさか東線ホームとした。各ホームは配線変更とともにリニューアル工事も実施されており、1・2番線もリニューアル工事が行われている。1・2番線はホーム有効長は20m級車両9両分となっており、JR京都線ホームよりも短くなっている。新大阪から梅田方面へもスルー構造になっている。直通快速の車両は、一旦梅田信号所まで行き、そこで折り返して、新大阪駅に入線する。現在うめきた駅が建設中で、開業時にはおおさか東線電車も同駅まで乗り入れる予定になっている。

新大阪を出ると東海道貨物線(梅田貨物線)と合流して、JR京都線の東淀川駅の西側を通過して神崎川を渡る。東淀川駅はおおさか東線開業前に橋上駅舎化されて、自由通路が設けられ、付近の踏切は撤去された。神崎川を渡り終えると東海道貨物線(梅田貨物線)と分岐して、新規開業したおおさか東線の線路に入る。ここまでは東海道貨物線(梅田貨物線)の線路を共用しており、関空特急はるか、紀勢線特急くろしお、安治川口方面への貨物列車も同じ線路を走る。高架を上がり、右にカーブして、東海道貨物線、JR京都線の線路を跨ぐ。右にカーブしながら高架ホーム2面2線南吹田に着く。南吹田は今回延伸により新設された単独駅で、他線との連絡はない。駅前にはロータリーが整備されており、城東貨物線を流用して設置された各駅と違い、駅周辺は広く取られている。南吹田を出ると再び神崎川を渡る。大きなトラス橋で右カーブしながら川を渡る。神崎川を渡り終えると左手から城東貨物線が合流する。ここが神崎川信号所で、城東貨物線はここから単線で、吹田貨物ターミナル方面へ向かう。貨物列車は全てここから城東貨物線に入り、吹田方面へ向かう。旅客列車の設定も可能だが、単線のため、運転に制約が生じる。神崎川信号所を過ぎると真っすぐ南下していく。盛り土高架を走り、東海道新幹線の下をくぐり、阪急千里線、阪急京都本線と交差して、JR淡路に着く。JR淡路は盛り土高架で、対向式ホーム2面2線となっている。地上に駅舎があり、阪急淡路駅は徒歩3分ほどにある。阪急淡路駅は現在高架工事中で、高架が完成すれば両駅アクセスもさらに改善されるものと思われる。JR淡路駅と阪急淡路駅を乗り継ぐ旅客は多いので、乗り換えアクセスの改善のため、JR淡路駅も北側に連絡改札の設置も検討して欲しいものだ。

JR淡路を出ると真っすぐ走り、菅原1丁目交差点付近を高架で走り、淀川を渡る。かつて人道橋と鉄道橋が併設されていた赤川鉄橋を複線化の上、使用する淀川橋梁で渡る。このあたりは線路が真っすぐなため、快速も普通も結構スピードを出す。直通快速の最高速度は120㎞/hになっているが、途中追い抜き駅がないため、直通快速は流して走らざるを得ないので、120㎞/hで走ることはほとんどない。淀川を渡り、暫く走り、阪神高速守口線と交差する手前に2面2線の城北公園通がある。駅名と同じ名前の城北公園通と北側で交差している。鉄道空白地帯の駅として脚光を浴びており、東線開業前は大阪シティバスしか公共交通機関がなかったため、東線への期待が大きい駅の一つである。城北公園通を出ると阪神高速守口線の下をくぐり、暫く南東方向を向いて走り、都島通との交点付近で進路を真南に向ける。真っすぐ南下してJR野江となる。

JR野江も対向式ホーム2面2線で、南吹田を除く各駅と同様に城東貨物線を流用した区間にあるため、駅周辺は狭く、ロータリーなどは整備されていない。北へ600mほどの距離に大阪メトロ谷町線野江内代駅があり、東へ300mほどの距離に京阪本線野江駅がある。谷町線は梅田方面、京阪本線は京橋や淀屋橋方面へのアクセスが良いため、JR野江駅の出番は新大阪方面への需要が期待できるぐらいだろう。JR野江を出ると京阪本線と交差して南下していく。国道1号線と交差したあたりで、左にカーブして、右手からJR学研都市線が近づいてきて、それと並走して寝屋川を渡り左にカーブしながら鴫野に着く。鴫野はホーム3面4線の高架駅で、JR学研都市線のホームの南側に線路を増設して、そちらに学研都市線の線路をシフトして、かつての学研都市線の線路とホームをリュニューアルしておおさか東線が使用している。1・2番線がおおさか東線、3・4番線が学研都市線が使用し、2・3番線はホームを共用している。鴫野では大阪メトロ今里筋線と連絡している。

鴫野を出ると学研都市線上り木津方面行きの線路がおおさか東線上下線をオーバークロスする。真ん中の東線の線路が入り、それを挟む形でJR学研都市線の上下線が走る方向別複々線になる。城北川を渡り、国道479号内環状線の下をくぐり、左にカーブして放出に着く。放出はホーム2面4線で、学研都市線の上り木津方面行きとおおさか東線下り久宝寺方面行きのホームが同一ホームになっており、学研都市線下り京橋方面行きとおおさか東線上り新大阪方面行きホームが同一ホームになっている。延伸線開業前は鴫野方におおさか東線用の引上線があったが、現在は本線になっているためない。

  

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