【特急も全て停車するすさみ町の中心駅】
JR紀勢本線周参見駅は和歌山県西牟婁郡すさみ町にある。特急くろしお停車駅で全列車が停車する。電車は特急くろしおも含めて概ね毎時1本の運転で、特急くろしおが6往復、普通が上り10本、下り8本が運転されている。周参見駅は1936年10月30日国鉄紀勢西線紀伊椿から当駅までの延伸とともに開業した。1938年9月7日に当駅から江住までの延伸が開業し中間駅となった。1959年7月15日に紀勢本線が全通し、同線の駅となった。1985年3月14日ダイヤ改正により特急くろしおの一部が停車するようになった。1992年11月にみどりの窓口が設置された。2004年10月16日ダイヤ改正で特急くろしおの全てが停車するようになった。2016年12月17日にICカードの利用が可能になった。
駅構内はホーム2面3線で、駅本社側が1面1線になっており、島式ホームとは陸橋で結ばれている。
ホーム有効長は9両編成のくろしお停車に対応しているが、現在は6両編成が最大編成両数となっている。
陸橋にはエレベータが設置されておらずバリアフリーには対応していない。
1番線にはユイ・ステファニーさん「きこえるのは詠う風」の壁画がある。
改札は1ヵ所で有人改札になっている。ICカードリーダーが設置されており、ICOCAなどICカードを使用できる。自動改札機の設置はなく、自動券売機が設置されている。みどりの窓口が設置されており、特急券などを購入できる。
出口は1ヵ所で、駅西側に出られる。駅の東側は山になっており、周参見城跡などがある。
駅舎内にはすさみ町観光案内所が併設されており、レンタサイクルなども取り扱っている。
駅前からはすさみ町のコミュニティバスが発着している。駅前には食堂などがあり、特急停車駅の風格を保っている。
駅前には津波タワーがあり南海トラフ対策が取られている。
周参見 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2018年度 | 121 | 77 | 44 | 63.6% |
2008年度 | 177 | 98 | 79 | 55.4% |
対08年度比 | 68.4% | 78.6% | 55.7% |
周参見駅の2018年度1日あたりの乗車人員は121人で、うち定期利用者は77人となっている。定期比率は63.6%で、定期利用者が6割強となっている。10年前の2008年度と比較すると全体で31.6%減、定期利用者は21.4%減、定期外利用者は44.3%減となっており、定期外利用者を中心に利用者が減少している。