関西各駅探訪第180回~阪神本線神戸三宮駅~

【阪神電車の西の要は近鉄直通快速急行の始発駅】

神戸三宮

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阪神本線神戸三宮駅は神戸市中央区にある。阪神本線の西の拠点駅で、直通特急以下全ての電車が停車する。阪神なんば線直通の快速急行も一部を除き当駅発着となっている。また、貸切運転のみだが、近鉄特急も当駅発着の列車もある。2014年4月1日に現在の駅名神戸三宮駅に改称されたが、それ以前は三宮駅だった。

神戸三宮駅は1905年(明治38年)4月12日に阪神電気鉄道の神戸駅(神戸雲井通駅)として開業した。1912年(大正元年)11月1日に滝道駅(神戸駅)までの延伸に伴い、三宮駅に改称した。1933年ん昭和8年)6月17日に周辺の地下化が行われ、三宮駅は神戸駅に改称、滝道駅は廃止された。1936年(昭和11年)3月18日に元町延伸により、再び三宮駅に改称された。1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災により阪神本線が不通になり、駅の営業を休止した。同年2月1日に震災発生時より、阪神本線の当駅と高速神戸駅間に取り残されていた1編成を使用して運行再開し、駅の営業も再開した。2月20日には岩屋〜当駅間が復旧した。2007年(平成19年)10月4日に駅の大規模改良工事が着工した。2009年(平成21年)3月20日ダイヤ改正で、阪神なんば線が延伸開業し、ほぼ終日にわたり当駅と大阪難波、奈良方面を直通する快速急行が運行されるようになった。2012年(平成24年)3月20日に東口が新設された。同年6月2日に配線変更が実施され、上下本線の間に折り返し線が移動した。2013年(平成25年)3月20日に大規模改良工事が竣工し、駅構内に駅ナカ商業施設スクラ三宮が開業した2014年(平成26年)4月1日に神戸三宮駅に改称し、駅番号が導入された。2021年(令和3年)2月11日に阪神電鉄の1・3番線ホームで可動式ホーム柵の使用を開始した。

神戸三宮

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神戸三宮駅は、ホーム2面3線で、真ん中の2番線が行き止まり式となっており、両側をホームで挟まれ、乗降を分離している。2番線からは、当駅始発、終着となる電車が発着し、近鉄奈良行きの快速急行は、2番線から発車する。快速急行は21m級の近鉄車も使用するため、2番線はホーム有効長は21m級6両編成が停車できるだけある。

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1番線は梅田方面行き上りホームで、元町方はスルー構造となっている。

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3番線は元町、神戸高速線方面行き下りホームで、こちらも元町方はスルー構造になっている。

神戸三宮

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かつては、4面3線で、3番線が行き止まり式となっていた。

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改札は二ヶ所設けられ、東改札は、2012年3月20日に開業した新しい改札で、それ以前は、西側の中央改札一ヶ所のみだった。

神戸三宮

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東改札は、各線との乗り換えは、やや不便だが、これまで駅から離れていた三宮の南東地区からのアクセスが便利になった。

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東改札は、ミント神戸のビルに繋がっており、地上に上がると三宮バスターミナルもある。JR三ノ宮駅東改札にも近く、ポートライナーとの乗り換えも東改札からが便利である。

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西改札は、従来からある改札で、2012年3月20日の東改札開業に合わせて西改札もリニューアルされた。

神戸三宮

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駅全体がやや梅田方向にズレたため、改札内は広くなり、少ないながら駅ナカ商業施設スクラ三宮ができた。

神戸三宮

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西改札は、JR三ノ宮駅西改札に近く、中央改札にも近い。阪急神戸三宮駅はJR三ノ宮駅西改札の隣に東改札があるので、それほど遠くない。

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神戸市地下鉄三宮駅とは、地下道で連絡しているが、JR、阪急よりも北側に位置しているため、やや離れている。

神戸三宮

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神戸市地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅は、各線から離れているが、阪神神戸三宮駅からは、サンチカを南に下るだけなので、各線よりかは乗り換えは不便ではない。

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西改札の出口は、そごうに直結しており、三宮のメインストリートフラワーロードを南下すると神戸市役所もある。

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西改札付近にある阪神電車サービスセンター内には近鉄特急の特急券販売窓口があり、近鉄特急の特急券や企画乗車券を購入することができる。


阪神神戸三宮駅の2015年度1日あたりの乗車人員は52,693人で、うち定期利用者が24,318人となっている。定期比率は46.1%で、PITAPAの普及などもあり、定期比率は低くなっている。10年前の2005年度には、41,413人の乗車人員に対し、定期利用者は19,060人だった。全体で27.2%の増加、定期利用者も27.6%増加しており、定期外利用者も同じぐらい伸びている。2009年3月に阪神なんば線が開業して、その後三宮駅の改良も行われたので、そのころからどんどん利用者が増えていっている。なんば線効果が如実に表れた駅の一つと言える。

  

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