【関西各駅探訪第3回】阪急千里線北千里駅

北千里

【北へ延びる引上げ線は延伸線の夢の跡】

阪急千里線北千里駅は同線の終点で中心駅の一つとなっている。駅自体は吹田市にあるが、吹田市、豊中市、箕面市、茨木市の境界線付近にあり、各方面からのバス路線の乗り入れもあるため、他市からの利用も多い。鉄道他線との連絡はなく、駅前には立派なバスターミナルがあり、千里ニュータウン、箕面、彩都など各所へバスが発着している。淡路以北では千里線に優等列車の運転がないため、列車は全て普通となっており、天下茶屋行きを中心に、梅田行きも運転されている。千里線全線の駅の中では、関大前に次ぎ2位の乗降者数を誇っている。手持ちのデータで見ると2012年度の大阪府統計の乗降者数は2003年度比で乗車が87.7%、降車が93.8%で漸減している。他社との競合がない駅なので単純に少子化や利用者減、周辺人口の減少などが要因と思われる。北千里駅は1967年3月1日に千里線南千里からの延伸で開業した。開業時には日本で初めての自動改札機が導入された。

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北千里駅は2面2線の対向式ホームで、高架線ではないが、築堤上に駅がある。線路はさらに北へ延びており、複線のままの引き上げ線が2線ある。かつての計画ではここから先延伸して箕面線桜井方面や彩都へ延ばすことも考えられていたが、既に計画は夢に終わっている。

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北千里駅引き上げ線を望む。データイムには1列車が在線しており、車両交換、夕方ラッシュ時に備えている。

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西口にはバスターミナルがあり、各方面へバスが発着している。また、ショッピングセンターが入るビルも駅前に建っており、正面にはイオン北千里店もある。

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東口は広い道路に沿っているが、デッキで住宅地と結ばれており、商業地域と言うより住宅地への玄関口となっている。

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東口の道路は万博公園の外周道路にもつながっている。

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あんない窓口はガラス張りでリニューアルされている。改札は意外にこじんまりとしており、1か所のみとなっている。1967年3月1日に千里線延伸により開業した北千里駅だが、日本で最初に自動改札が設置されたことで有名である。

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線路は駅から先も北へと延びているが、さすがにもう延伸の可能性はないに等しい。

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北千里駅はデータイムに普通が毎時6本運転され、3本が梅田行き、3本が天下茶屋行きで運転されている。淡路で京都本線普通と連絡を取り、梅田、天下茶屋の双方に10分毎の運転を確保している。平日朝ラッシュ時は7時台が10本、8時台が11本運転されている。平均6分毎程度なので運転本数はそれほど多くない。淡路での平面交差や京都本線との兼ね合いなどから運転本数が限られている。平日夕方ラッシュ時は毎時9本の運転で、梅田発が3本、天下茶屋発が6本の運転となっている。最終電車は上り北千里着の電車が天下茶屋発23時36分で、北千里着が0時27分となっている。淡路は0時01分着、0時09分発で、京都本線普通高槻市行き、準急桂行きの2列車と連絡している。なお、準急桂行きは梅田発0時00分となっている。北千里からの下り最終は北千里発0時17分の普通淡路行きで、同列車の淡路から先の連絡は同駅発0時41分の普通正雀行き意外にない。

  

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