高安を出ると右手に高安車庫、左手に引上げ線が並行する。真直ぐ進んで、高架に上がり、国道170号線外環状線と交差して2面2線の恩智となる。恩智を過ぎると高架を下りて、柏原市に入り、2面2線の法善寺となる。さらに進んで同じく2面2線の堅下となる。堅下はJR柏原駅と約500mの距離にあり競合駅となっている。このあたりまで来ると多少のどかな風景となり、左手の高尾山にはぶどう畑が点在している。関西では柏原のぶどうは結構有名である。次の安堂は2面2線だが、橋上駅舎になっている。法善寺、堅下、安堂の3駅はいずれも1km未満の距離にあり、このあたりは駅間が短くなっている。
JR大和路線と最接近し、安堂を出てしばら同同線と並行する。築堤に上がり大和路線と国道25号線と立体交差して大和川を渡り、ホーム2面4線で橋上駅舎の河内国分となる。国分は2003年3月のダイヤ改正から急行停車駅となった。中川方に折り返し線があり、普通はここで折り返す。急行停車により急行と準急、普通が緩急接続を行うになった。大阪府内では緩急分離が基本だった近鉄大阪線だが、ここでは緩急接続を行っている。
河内国分を出ると山が近づいて来る風情になり、西名阪自動車道をくぐると2面2線で橋上駅舎の大阪教育大前となる。名前の通り大阪教育大学の最寄り駅で、1991年に開業した比較的新しい駅である。同駅から関屋までは1992年に完成した改良ルートで、トンネルで突っ切る形になっている。トンネルを抜けると奈良県香芝市に入り、2面2線で橋上駅舎の関屋となる。次の二上までの間はカーブが連続してあまり線形はよくないので、俊足の近鉄特急もスピードを緩める。二上は2面2線の地上駅となっている。同駅から南へ1kmほどのところに南大阪線の二上山駅がある。二上からはほぼ真直ぐ進み2面2線の近鉄下田となる。JR和歌山線のJR香芝と徒歩5分程度の距離にある。競合駅だが、下田は準急と普通しか停まらないので近鉄も乗降客は多くない。JRはJR難波直通の区間快速が30分毎に運転されているので、それなりに競争力は持っている。
近鉄下田を出るとJR和歌山線を跨いで右手に五位堂検修車庫が見えてくると2面4線で橋上駅舎の五位堂となる。五位堂は乗降客が多く、香芝市の中心駅になっており、快速急行停車駅にもなっている。JR和歌山線にもJR五位堂駅があるが、1km以上離れており、激しい競合関係にはない。
五位堂を出ると大和高田市に入り、2面2線の築山を経て同じく2面2線の大和高田となる。大和高田は2003年3月のダイヤ改正より一部ラッシュ時の特急が停車するようになった。付近にJR和歌山線高田があり、直線距離で約1.5キロのところに近鉄南大阪線の高田市駅がある。
次の松塚は2面2線で、高田市内にあり、高田商業や高田東高校の最寄り駅となっている。曽我川を渡って橿原市に入ると2面2線の真菅で、さらに真直ぐ進み、国道24号線交差して、左手から橿原線からの連絡線が近づいてきてそれと合流するとホーム2面4線の大和八木となる。京伊特急はこの連絡線を通って大阪線に乗り入れてくる。大和八木は橿原線との接続駅で、十字交差している直下に橿原線ホームがある。同駅では緩急接続はもちろん特急同士の接続も頻繁に行われている。また、橿原線電車との接続も考慮されており、時間調整のため長時間停車する電車が多い。