三木鉄道ガイド【今も旧三木駅付近には三木鉄道記念公園が残る】

三木鉄道

1.三木鉄道三木線概要

会社名 三木鉄道
路線名 三木線
区間 厄神~三木
営業キロ 6.6km
駅数 9駅
平均駅間距離 0.83km
所要時分 13分
表定速度 30.5km/h
軌間 1067mm
電気方式 非電化
線路 単線
保安方式 ATS
最高速度 65km/h
最大編成両数 1両
廃止日 2008年4月1日

三木鉄道は加古川線の厄神と三木を結ぶ鉄道で、1985年に北条鉄道とともに国鉄路線から第3セクターに転換した初めての鉄道である。三木では川を挟んで神鉄の三木と連絡できるが、如何せん遠すぎる。これがもう少し近ければ三木鉄道ももう少し発展していただろう。三木鉄道は2008年3月31日を最後に廃線となった。

駅名 駅間キロ 営業キロ 所在地
厄神 0km 兵庫県加古川市
国包 1km 1km 兵庫県加古川市
宗佐 0.5km 1.5km 兵庫県加古川市
下石野 0.5km 2km 兵庫県三木市
石野 0.6km 2.6km 兵庫県三木市
西這田 1.7km 4.3km 兵庫県三木市
別所 1km 5.3km 兵庫県三木市
高木 0.7km 6km 兵庫県三木市
三木 0.6km 6.6km 兵庫県三木市

2.三木鉄道歴史

三木鉄道三木線は1916年(大正5年)11月22日に播州鉄道として厄神~別所間が開業した。この時、国包駅、石野停留場、別所駅が開業。1917年(大正6年)1月23日に別所~三木間が延伸開業し全通した。

1921年(大正10年)5月9日に石野停留場が休止となった。1923年(大正12年)7月1日に石野停留場の営業を再開。同年12月21日に播丹鉄道に譲渡。1930年(昭和5年)12月20日に別所~三木間に高木神前停留場が開業した。1943年(昭和18年)6月1日に播丹鉄道が国有化、三木線となった。石野停留場を駅に格上げ。高木神前停留場は廃止された。

1974年(昭和49年)10月1日に貨物営業が廃止された。1981年(昭和56年)9月18日に特定地方交通線第1次廃止対象として廃止承認。1984年(昭和59年)2月23日に第三セクター鉄道への転換を決定。1985年(昭和60年)4月1日に三木鉄道に転換。

1986年(昭和61年)4月1日に宗佐駅、下石野駅、西這田駅、高木駅開業。高木駅は旧・高木神前停留場と同一地点。2006年(平成18年)3月18日ダイヤ改正を実施、早朝の始発列車を30分繰り下げた。2008年(平成20年)4月1日に全線廃止。神姫バスが三木鉄道代替バスを運行開始した。

3.三木鉄道三木線路線ガイド

三木鉄道記念公園

三木鉄道記念公園

起点の厄神はJR加古川線との連絡駅で、加古川線厄神駅を間借りしたような形になっている。このあたりは北条鉄道の粟生と似ている。国鉄時代は加古川線の支線で直通運転も行っていたので当然ともいえる。三木鉄道は3番線からの発着となっており加古川線2番線とはホーム上での乗換えが可能になっている。加古川線厄神には車両基地が加古川から移設されており、将来は電化されて電車区の派出所になるものと思われる。厄神を出ると三木鉄道は直進し、JR加古川線はしばらく並行して走ってから加古川を渡るため左にカーブしていく。三木鉄道はしばらく加古川に沿って走り、国包、宗佐と駅間距離が短いところをほぼ直線で走る。宗佐を出ると三木市に入り、すぐに下石野となる。三木鉄道は駅間距離がかなり短い。ほとんどの駅間が500m強の距離になっている。さらに600m進んで石野となり、次の西這田までは駅間1.7kmで三木鉄道最長の駅間距離となっている。三木鉄道は線路状態はよくないが、線路は直線が多い。沿線人口は少ないが、線路改良を行って加古川線との直通運転を行えば“復活”というより“おお化け”もありうるのではないだろうか。西這田から1km走って別所、さらに700m走って高木となる。そして高木から600m走って終点の三木となる。三木はホーム1面2線で2番線は使用されていない。また2番線の北側には貨物ホームらしき跡が残っており、自転車置き場になっている。駅の先には車庫がある。加古川を渡った対岸には神鉄三木駅があるが、結構離れており歩いていくには少々辛い。

  

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