【関西各駅探訪第465回】山陽電鉄本線山陽明石駅

山陽明石

【たこの町明石は南に淡路島、北に明石城址を望む風光明媚な駅】

山陽電鉄本線山陽明石駅は、兵庫県明石市にある。直通特急以下全ての電車が停車する。山陽電鉄本線要の駅の一つだが、JR神戸線明石駅に隣接しており、JR発足以後、ダイヤ改善や運賃格差の縮小などで、西からの利用者がJRに流れるという現象が続いている。地上駅時代は乗り換えが多少煩わしいところもあったが、高架化により乗り換えが至便になったことが余計に仇になったのは山陽としては残念なところだろう。昼間時は直通特急、普通がそれぞれ15分毎に運転されており、夕方ラッシュ時は12分毎の運転、朝ラッシュ時も12分毎の運転だが、S特急の運転があるので運転本数は多い。

山陽明石

山陽明石駅は1917年4月12日に兵庫電気軌道の明石前駅として開業した。1923年8月19日には神戸姫路電気鉄道により明石~姫路間が開業した。1927年1月1日に兵庫電気軌道が宇治川電気に合併され、明石前駅は同社の駅となった。同年4月1日には神戸姫路電気鉄道が宇治川電気に合併されて、明石駅も宇治川電気の駅となった。さらに同年12月6日には旧神戸姫路電気鉄道の明石駅と旧兵庫電気軌道の明石前駅が統合された。1928年8月28日には兵庫~姫路間の直通運転を開始。1931年12月22日には線路ルート切替などが行われ、旧神戸姫路電気鉄道明石前駅跡の新駅に移転して、駅が統合された。1933年6月6日には宇治川電気の鉄道部門が山陽電気鉄道になり、同社の駅となった。1934年9月18日に特急停車駅となり、1943年11月20日に電鉄明石に改称された。1991年4月3日に高架化が完成し、同年4月7日に駅名が山陽明石駅に改称された。

山陽明石

駅構内は高架ホーム2面4線で、神戸方に引き上げ線がある。

山陽明石

引き上げ線は6両編成分あるが、当駅で折り返す電車の設定はない。

山陽明石

ホームから改札階へはエレベータが設置されている。上りエスカレータの設置もあり、バリアフリーに対応している。

山陽明石

改札は2ヶ所あり、西改札がメインとなっており、有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。JR明石駅への乗り換えは西改札が便利である。

山陽明石

東改札は無人化されており、西改札と同様にICカード対応の自動改札機、自動券売機が設置されている。こちら側には定期券売り場がある。

山陽明石

改札は2階にあり、改札外には山陽そばや喫茶店などの店舗がある。

山陽明石

JR明石駅とは隣同士になっているだけで、連絡改札はない。

山陽明石

出口は2ヶ所あり、北口はJRの高架下を通って出ることになる。北口には明石城址公園がある。

山陽明石

南口にはロータリーがあり、バスやタクシーが発着している。駅前再開発が行われ、ペデストリアンデッキなども完成し、駅と駅前の各ビルが直結している。

山陽明石

山陽明石のみの出口となる東口。JR改札は西改札側のみのため、こちらは山陽専用となっている。

山陽明石

南側には昔からの市街地が広がっており、明石焼きの店舗などもある。駅前の通りを真っすぐ南下すると明石港がある。

山陽明石駅の2016年度1日あたりの乗車人員は14,339人で、うち定期利用者は9,169人となっている。定期比率は63.9%で、近年の傾向からすると高い方の数値と言える。10年前の2006年度と比較すると全体で2.9%減、定期利用者は1.9%増、定期外利用者は10.4%減となっている。

  

鉄道コム

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