近鉄大阪線(大和八木~青山町間)ガイド【山間部を抜けて三重県に入る】

80000系名阪甲特急ひのとり

80000系名阪甲特急ひのとり

5.近鉄大阪線(大和八木~青山町間)路線ガイド

大和八木を出ると高架線を下りて2面2線の耳成となる。この辺りには前方後円墳なども見られ奈良県らしい風景が広がる。桜井市に入り右手にJR桜井線が並行し始める。2面2線の大福を出ると高架線を駆け上がり、JR桜井線と交差して桜井となる。

桜井は急行停車駅で、2面2線の構造だが、JR桜井駅と番線が続番になっており、大阪線ホームは4、5番線となっている。桜井を出るとJR桜井線が左に分かれていき、大阪線は国道165号線と並行して進む。国道165号線と交差するとホーム2面4線の大和朝倉となる。このあたりは山が迫ってきており、乗降客もあまり多くない。ここから線路はほぼ真直ぐだが、上り勾配が連続して続いている。

長谷寺は文字通り牡丹で有名な長谷寺の最寄り駅で行楽シーズンには急行が臨時停車する。榛原トンネルを抜けると宇陀市に入り、ホーム3面5線の榛原となる。昼間の区間準急や普通は同駅で折り返す。折り返し電車は5番線から発着する。急行はここから榊原温泉口まで各駅に停車する。

榛原を出て、ずっと国道165号線と並行して走り、短いトンネルを抜けて、国道165号線を跨いで、2面2線の室生口大野となる。室生寺の最寄駅になるが、かなり離れておりバスやタクシーを利用することになる。同じく2面2線の三本松と過ぎ、奈良・三重の県境を越えて、名張市に入り、2面2線の赤目口となる。赤目四十八滝への最寄駅となるが、ここも駅からかなり離れている。このあたりの駅は2面2線の地上駅が多い。赤目口を出て、名張川を渡るとホーム2面4線の名張となる。名張は名張市の中心駅だが、それ以上に大阪線の運転上の拠点駅で、乙特急以下の優等列車が停車し、名張車庫も併設している。伊勢中川方には折り返し線や引き上げ線が多数あり、折り返し電車や車庫に出入りする電車が使用している。ラッシュ時には準急が名張折り返しで運転されている。快速急行や急行が当駅で増解結作業を行うほか、特急もラッシュ時には増解結作業を行う。伊勢中川方から2両ワンマン運転の普通が同駅始発で運転されているが、近年の減量化施策で運転本数は減っている。

名張を出ると左手に名張車庫を見ながら走り、それを抜けると新興住宅地の風情となり、広い掘割の中を進みホーム2面2線で橋上駅舎の桔梗が丘となる。同駅はラッシュ時に特急も停車する主要駅で、桔梗が丘住宅地から大阪方面への便を図っている。次の美旗も2面2線で、2003年3月のダイヤ改正から快速急行停車駅となった。美旗を出ると伊賀市に入り、右カーブして伊賀線の狭軌の線路が見えてくると伊賀神戸である。伊賀神戸はホーム3面3線の構造で、2面2線を大阪線、後の1面1線を伊賀鉄道が使用している。伊賀線時代はスルーで乗換えができたが、伊賀鉄道になって改札が分かれている。伊賀神戸も特急停車駅で、毎時1本乙特急が停車する。

伊賀神戸を出ると伊賀線が左にカーブして分かれて、青山町に入り、左手に青山町車庫が見えると2面4線の青山町となる。データイムの急行の3分の2がここで折り返している。ラッシュ時も同駅発の快速急行が頻発しており、大阪への通勤圏の東限となっている。大阪方に電留線が広がり、伊勢中川方には折り返し線がある。朝ラッシュ時に伊賀神戸始発で運転される特急は青山町から回送されるが、青山町からの乗車も認められている。これは時刻表にはない非公式列車として有名である。

にほんブログ村 鉄道ブログへ にほんブログ村 鉄道ブログ 関西の鉄道へ にほんブログ村 鉄道ブログ JRへ にほんブログ村 鉄道ブログ 私鉄・公営へ
ブログランキング・にほんブログ村へ
鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました