阪急9300系は京阪間の特急用だった2扉転換クロスシート車の6300系を置き換えて特急運用を中心に活躍している。3扉転換クロスシート車で、車端部の片側はロングシートになっている。セミコンパートメントの座席を計画していた名残か片側車端部はボックスシートになっている。セミコンパートメントは後の6300系改造の京とれいんや京とれいん雅洛で実現した。定期列車で使用する9300系も土休日には行楽要素も強いのでボックスシートも必要なのかもしれない。しかし、コロナ禍により対面型の座席は好ましくないという風潮になってきている。コロナ禍以前から通勤利用でもボックスシートは敬遠されがちであった。9300系の場合シートピッチを確保するためボックスシートの割合が非常に高くなっている。扉間の座席はともかく、車端部の座席はロングシート化した方が良い。京阪では3扉転換クロスシート車の3000系が車端部ロングシートで登場し、2扉の8000系も車端部ロングシート化された。阪急9300系も車端部ボックスシートに拘る必要はないので、同車のリニューアル改造時にはロングシート化して欲しいところだ。
【阪急9300系ボックスシートは必要か?】
