【関西各駅探訪第624回】京阪京津線大谷駅

大谷

【逢坂峠の30‰の勾配の中にある駅】

京阪京津線大谷駅は滋賀県大津市にある。逢坂峠の中にあり、駅は急勾配の途中にある。大谷駅は1912年8月15日に京津電気軌道の駅として開業した。開業当初は東海道本線の旧ルートにあった大谷駅と連絡していた。1925年2月1日に京阪電気鉄道の駅となった。1932年4月7日に京津国道(現国道1号線)の改良工事により、駅が移設された。戦時中に会社合併や営業休止などを経て、戦後1949年12月1日に京阪電気鉄道京津線の駅として再スタートを切った。1996年11月16日にはホーム延伸などのため、浜大津方にホームが現在位置に移設された。

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駅構内は対向式ホーム2面2線で、ホーム有効長は16m級車両4両分ある。

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ホームは40パーミルの急勾配の途上に設置されており、日本一勾配がきつい駅となっている。

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急勾配に駅があるため、ホーム上にあるベンチは高さに合わせて脚の長さを変えている。

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改札は1ヶ所で、びわ湖浜大津方面行きホーム側にある。京都市内方面行きホームからは構内踏切を渡らなければならない。

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改札は無人化されており、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。出口も1ヶ所で西側にのみ出られる。駅周辺は狭い。近くには蝉丸神社や逢坂山関址、大津絵の販売店などもある。

大谷駅の2016年度1日あたりの乗車人員は224人で、うち定期利用者は93人となっている。定期比率は41.5%で、定期利用者は50%を割っている。10年前の2006年度と比較すると全体で7.2%増、定期利用者は5.7%増、定期外利用者は8.3%増となっている。

  

鉄道コム

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