【関西各駅探訪第605回】JR大阪環状線・ゆめ咲線西九条駅

西九条

【USJへの玄関口は阪神なんば線と連絡しミナミや神戸へのアクセスが強化】

JR大阪環状線、ゆめ咲線西九条駅は大阪市此花区にある。大阪環状線とゆめ咲線の接続駅で、阪神なんば線も乗り入れており、近年大阪環状線西側で重要度が増す結節点となっている。ゆめ咲線は、かつては大阪北港へ向かう臨港線だったが、ユニバーサルスタジオジャパンの開園により、国内はもとより海外からの利用者が増えて、大きく様変わりした。当駅も土休日にはユニバーサルスタジオジャパンへ向かう旅客で賑わう。西九条駅には特急くろしおの一部が停車し、関空・紀州路快速、大和路快速も停車する。

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西九条駅は1898年10月1日に西成鉄道の野田〜安治川口間に新設された。1906年12月1日には西成鉄道が国有化されて、西九条駅も国有鉄道の駅となった。1909年10月12日には線名制定により、西成線の駅となった。1961年4月25日には当駅から境川信号所までが開通し、西成線は大阪環状線に編入され、当駅から桜島までの路線は桜島線となった。1964年3月22日に高架化が完成。これにより大阪環状線の環状運転が開始された。2001年3月1日に桜島線にゆめ咲線の路線愛称が付けられた。2001年3月31日開園したユニバーサルスタジオジャパンへの輸送のため、2001年3月3日から関空特急はるかのうち朝9時30分以降の列車を当駅停車とした。2002年7月20日からは、特急くろしおの一部が当駅に停車となった。2003年10月1日からは関空特急はるかの停車が1往復増加した。2010年3月13日ダイヤ改正では、関空特急はるか全列車が当駅通過となった。

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駅構内はホーム2面3線で、中線は両側をホームで挟まれる形になっている。

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大阪環状線は外回りが1番のりば、内回りが4番のりばを使用し、真ん中の2番のりば、3番のりばはゆめ咲線折り返しと特急の通過及び停車に使用されている。

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ゆめ咲線電車のうち、大阪環状線に直通する電車は、1番のりば、4番のりばから発着することが多い。

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外回り1番のりばの北側に貨物線の線路が2本ある。これは吹田から安治川口へ向かう東海道貨物線の線路で、関空特急はるかや特急くろしおは新大阪からここを走って、当駅手前で大阪環状線線路に入る。

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改札は1ヶ所で、弁天町方にある。有人改札で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

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みどりの窓口やみどりの券売機も設置されている。

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出口は1ヶ所で、この他に阪神なんば線西九条駅に繋がる連絡通路がある。阪神なんば線は一段高いところに改札があるため、多少の階段の昇り降りはあるが、乗り換えは比較的便利だ。

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駅出口は高架の下にあり、西側、東側の両側に出られる。

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駅東側には駐輪場があり、レンタサイクルの駅リンくんもある。

西九条駅の2016年度1日あたりの乗車人員は29,535人で、うち定期利用者は16,428人となっている。定期比率は55.6%となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で24.5%増、定期利用者は10.4%増、定期外利用者は48.2%増となっており、全般的に利用者が増えてきている。阪神なんば線開業により、乗り換え客が増加したことも大きいものと思われる。

  

鉄道コム

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