【茶壺の郵便ポストが出迎えてくれるお茶の故郷】
JR奈良線宇治駅は京都府宇治市にある。1896年1月25日に奈良鉄道桃山~玉水間延伸時に開業した。1907年10月1日に奈良鉄道の後継の関西鉄道が国有化されて国鉄の駅となった。1991年3月16日ダイヤ改正で、JR奈良線に快速が新設され、快速停車駅となった。2000年8月7日には橋上駅舎が開業し、2001年3月3日ダイヤ改正で2面3線から2面4線に拡張された。
宇治駅構内はホーム2面4線で、JR小倉方は2001年3月3日ダイヤ改正で複線化されているが、黄檗側は単線のままとなっている。今後黄檗側でも複線化工事が始まる。1番線、3番線が待避線となっており、下り木津方面へは4番線側が本線となるため、快速や待避がない普通列車は4番線から発着する。
改札は1ヶ所あり、有人改札となっている。ICカード対応の自動改札機や自動券売機も設置されており、みどりの窓口とみどりの券売機もある。
出口は2ヶ所あり、南口がメインとなっており、ロータリーがあり、バスやタクシーが発着している。
宇治茶で有名な宇治とあって南口駅前の郵便ポストは茶壷をイメージしたものになっている。
平等院など宇治観光には南口が便利で、京阪バスや京都京阪バスが各所へ路線を延ばしている。
駅の南側には商店街などもあり、街が開けている。
北口にもロータリーはあるが、バスやタクシーの発着はなく、送迎のクルマが乗り入れてくる。観光の玄関口の南口に対して、北口は宇治市内の利用者の玄関口といった面持ちである。
宇治川に架かる宇治橋は京阪宇治駅へも通じている。この辺りは風光明媚で、南側には平等院もあり、観光客も多いところだ。
宇治駅の2015年度1日あたりの乗車人員は8,627人で、うち定期利用者は4,630人となっている。定期比率は53.7%で、観光地の駅らしく定期比率は低めである。10年前の2005年度と比較すると全体で23.7%の増加、定期利用者も13.9%増加しており、定期外利用者に至っては37.4%も増加している。京都観光の人気が高く、宇治駅もその恩恵に預かる形で利用者を伸ばしている。