【関西各駅探訪第356回】~JR紀勢本線紀伊田辺駅~

【熊野古道へとつづく木材の町は紀勢線中部の要となる駅】

紀伊田辺

紀伊田辺

JR紀勢本線紀伊田辺駅は和歌山県田辺市にある。JR西日本エリア紀勢本線の東側の中核駅となっており、特急くろしおが全て停車し、当駅で折り返す普通列車も多い。国鉄の駅としては意外に歴史は浅く、昭和に入った1932年11月8日に国鉄紀勢西線の駅として開業した。紀勢本線が全通した1959年7月15日に紀勢本線の駅となった。

紀伊田辺

紀伊田辺

駅構内はホーム2面3線で、北側には側線があり、新宮方には留置線がある。駅舎側ホームが1番線で、上り和歌山方面への列車が発着する。2番線は下り新宮方面行きホームで、3番線は当駅折り返し列車の発着が中心となっている。

紀伊田辺

紀伊田辺

改札は1ヶ所で、南側に駅舎があり、駅北側へは直接出ることはできない。有人改札で、自動改札機の設置はない。2016年12月17日からICカードリーダーが設置され、ICカード使用可能駅間で利用できる。

紀伊田辺

紀伊田辺

出口も1ヶ所のみで、駅前にはロータリーがあり、各方面へのバスやタクシーが発着している。

紀伊田辺

紀伊田辺

新宮方構内には留置線があり、複数の車両が留置できるようになっている。

紀伊田辺

紀伊田辺

木材の町らしく駅ホームのベンチや駅名板にはヒノキが使用されている。

紀伊田辺

紀伊田辺

風格ある木製の駅名板が誇らしい紀伊田辺駅。

2016年度の紀伊田辺駅の1日あたりの乗車人員は1,508人で、うち定期利用者が818人となっている。定期比率は54.2%で、ローカル路線の駅としては意外に低い。それだけ特急利用などが多いということなのだろう。10年前の2006年度と比較すると全体で23.5%減となっており、定期利用者は15.9%減、定期外利用者は30.8%も減少している。高速道路延伸などにより特急利用者が減少しているものと思われる。とはいっても定期利用者も減少しており、紀勢線中部の中核駅がこの状況では紀勢線全体が厳しい状況であるのがよくわかる。

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました