【関西各駅探訪第220回~神鉄有馬線・粟生線鈴蘭台駅~】

【有馬線と粟生線が交わる神鉄の中枢を担う駅は現在改良工事中】

鈴蘭台

鈴蘭台

神鉄有馬線、粟生線鈴蘭台駅は、神戸市北区にある。駅の北側には神戸市北区役所もあり、狭隘な土地ながら北区の中心駅となっている。丘陵地の複雑な地形の中に駅があり、駅周辺の道路は非常に狭い。現在駅周辺では再開発事業が行われており、鈴蘭台駅も橋上駅舎化され、駅ビルや駅前の広場が整備される予定である。有馬線と粟生線の連絡駅で、南側には鈴蘭台車庫もあり、駅の南側、北側に側線が複数あり、車両が留置されている。

鈴蘭台駅は1928年(昭和3年)11月28日に神戸有馬電気鉄道湊川〜電鉄有馬(現在の有馬温泉)間開通とともに、小部駅として開業した。1932年(昭和7年)8月1日に鈴蘭台駅に改称した。1936年(昭和11年)12月28日に三木電気鉄道(現在の粟生線)が当駅から広野ゴルフ場前間が開業した。1947年(昭和22年)1月9日に神戸有馬電気鉄道と三木電気鉄道が会社合併し、神有三木電気鉄道の駅となった。1949年(昭和24年)4月30日に社名変更により神戸電気鉄道の駅となった。1973年(昭和47年)2月にホーム拡張・拡幅された。1988年(昭和63年)4月1日に社名変更により神戸電鉄の駅となった。2011年(平成23年)3月26日にホームと地下道をつなぐエレベーターが設置された。地下道に面して南改札口を新設した。この工事により、ホーム全長が縮小。2016年(平成28年)2月から再開発事業の工事が本格化した。2018年(平成30年)9月25日に北区役所と商業施設が入居する駅ビルベルスト鈴蘭台と連結した橋上駅舎が供用を開始した。2020年(令和2年)2月26日に駅前広場が完成。同年7月に駅前広場周辺道路整備が完了し、再開発事業が完成した。

鈴蘭台

鈴蘭台

鈴蘭台駅の出口は2ヶ所あり、東口がメインとなっている。現在東口駅舎の北側では再開発が行われており、駅ビルが建設されている。駅も橋上駅舎化されるため、現在の駅舎は取り壊される予定である。

鈴蘭台

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東改札は有人改札で、ICカード対応の自動改札機が並び、自動券売機も複数設置されている。有人改札では企画乗車券なども販売している。

鈴蘭台

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西口は東口と比べてもかなり手狭な空間にある。ダイエー鈴蘭台店が近くにあるが、周辺の道路は狭く、勾配もきつい。

鈴蘭台

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西改札は無人になっており、ICカード対応の自動改札機が設置され、乗り越し精算機が置かれているだけである。自動券売機は1機のみ設置されている。

鈴蘭台

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駅構内は2面4線になっており、1番線、2番線は上り新開地方面電車が発着し、1番線に有馬線、2番線に粟生線電車が発着する。3番線は下り有馬線電車が発着、4番線は下り粟生線電車が発着する。

鈴蘭台

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粟生線上り電車は有馬線下り線を横断して2番ホームに入る。

鈴蘭台

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駅北側の粟生線の左手に側線が2本あり、電車が留置されている。

鈴蘭台

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駅の南側にも側線が2本あり、さらにもう1本鈴蘭台車庫へつながる線路があり、駅から車庫の間は暫く3線になっている。

鈴蘭台

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上下ホームとも南側新開地方にエレベータが設置されている。エスカレータの設置はない。

鈴蘭台

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駅の北側では橋上駅舎の設置工事が始まっている。駅西側は丘陵地になっているため、難工事が予想される。


鈴蘭台駅の2015年度1日あたりの乗車人員は10,216人で、うち定期利用者は6,038人だった。定期比率は59.1%で、ICカードへの移行などから定期利用者が減少している。10年前の2005年度には乗車人員が11,301人、定期利用者は7,047人あった。全体で10%弱の減少、定期利用者は15%弱も減少しており、定期利用者の落ち込みが激しい。定期外利用者の減少は2%弱なので、定期利用から定期外利用へのシフトも一部あると見られる。

  

鉄道コム

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