【大阪ベイエリア観光の中心地天保山が控える】
大阪メトロ中央線大阪港駅は大阪市港区にある。天保山の副駅名が付けられている。1961年12月11日に中央線弁天町から当駅間が開業した。大阪市交通局の路線としては、初めて高架路線として開業した区間で、各駅ともに初の高架駅となった。1997年12月18日には大阪港〜コスモスクエア間のOTSテクノポート線が開業し、中央線と直通運転を開始した。2005年7月1日にOTSが大阪市交通局に編入され、コスモスクエアまで中央線となった。
ホーム1面2線の高架駅で、長田方には渡り線があり、当駅折り返し電車の設定も可能な配線となっている。ホーム有効長は18m級車両6両分ある。ホームは全体が屋根で覆われており、シェルター風の造りになっている。
長田方には渡り線があり、当駅での折り返し運転が可能となっている。コスモスクエア延伸で、当駅発着の定期列車は存在していない。
吊り下げ式ではなく、立て看板方式の独特な駅名板が特徴の大阪港駅。
さらにはバス停風の駅名板まである。天保山の副駅名も付けられている。
改札は2ヶ所あり、東改札と西改札がある。西改札がメインで、天保山や海遊館へはこちらの改札が便利である。西改札には南北に1〜4号の出口がある。
エスカレーターは西改札側にあるが、東西改札は2階コンコース階でつながっており、エレベーターも両改札から利用できるようになっている。
大阪港駅1号出口は天保山、海遊館に一番近い出口で、エレベータも併設されており、天保山を訪れる観光客はここか2号出口を利用することになる。
大阪港駅2号出口は天保山公園へ行くのに便利な出口で、タクシー乗り場なども近くにある。
大阪港駅3号出口。西改札の北側にあり、天保山にも近く、周辺には店舗もある。
4号出口は西改札南側にある。
東改札は西改札と比べると規模は小さいが、天保山公園や南側の築港地区には近い。海遊館は西出口へという案内板も出されている。出口は南北1ヶ所ずつで、5号、6号出口がある。
大阪港駅5号出口。東改札の北側の出口となっている。
大阪港駅6号出口。東改札へとつながっている。
大阪港駅の2015年度1日あたりの乗車人員は9,969人で、うち定期利用者は2,090人となっている。定期比率はわずか21.0%で、定期利用者が極端に少ない。2002年度と比較すると全体で11.0%の増加で、定期利用者は45.8%も減少しており、その代わりに定期外利用者が53.7%も増加しており、全体で増加傾向となっている。マイスタイルなどICカードへの移行だけでなく、天保山観光に訪れる人の増加が定期外利用者増加の要因の一つとなっているのだろう。