阪急3000系【阪急神戸線・宝塚線の両線で活躍した】

3052F

3052F

会社名 阪急電鉄
形式 3000系
使用線区 神戸本線・今津線・伊丹線・宝塚本線・箕面線
制御方式 抵抗制御
主電動機 直流直巻電動機
定格170kW
ブレーキ 電磁直通ブレーキ・発電ブレーキ
台車 S型ミンデンFS345・FS45
最高速度 110km/h
加速度 2.8km/h/s
減速度(通常) 4.5km/h/s
減速度(非常) 5km/h/s
製造初年 1964年
電気方式 直流1500V
軌間 1435mm
保安装置 ATS
座席定員 48人(定員140) 先頭車
52人(定員150) 中間車
扉枚数/座席形状 18m級3扉ロングシート
所属 西宮車庫・平井車庫
編成 4両
既存両数 0両
製造両数 114両
製造メーカー アルナ工機

阪急3000系は1964年に登場した神戸本線・宝塚本線用の通勤型車両。1967年の直流600Vから直流1500Vへの昇圧に備えて新製された車両で、114両が製造された。

主電動機は170KWで、抵抗制御を採用。2000系のように回生制動ではなく、発電制動を採用した。台車は2000系で実績のあるミンデンドイツ式金属バネ台車を採用。1975年から冷房化改造が行われ、1982年からは種別方向幕の取付改造が行われた。冷房化、種別方向幕取付と2度の改造により、現在は登場時からかなり違った様相となっている。また、宝塚本線で使用されている編成には1995年から前面にスカートが付けられた。

阪急3000系編成表 4両編成 8両  
←塚口 伊丹→  
3050Tc 3500Mp 3550T 3000Mc  
140(48) 150(52) 150(52) 150(48) 廃車
3054 3502 3551 3003 2020年6月
3062 3506 3556 3013 2019年4月


3000系は9000系、1000系の新製により置き換えが進み、2012年には神戸本線の8両編成が消滅し、同線での運用から撤退、2014年には宝塚本線の8両編成が消滅し、同線から撤退し、本線から完全撤退となった。2015年12月現在、西宮車庫には6両編成3本、4両編成3本が所属しており、6両編成は今津線、4両編成は伊丹線で活躍している。また、平井車庫には4両編成3本が所属し、箕面線で活躍している。

神戸本線、宝塚本線で活躍していた時代の3000系編成は以下の通り。

2001年阪急神戸線区3000系編成表 8両編成 92両   所属
← 梅田 三宮 →
3050 3500 3550 3000 3050 3500 2050 3000
Tc Mp2 T M’o To Mp2 T M’c
3054 3502 3551 3004 3053 3530 2178 3003 神戸線
3056 3503 2080 3006 3055 3517 2055 3005 神戸線
3050 3500 3550 3000 3050 3500 2050 3000 所属
Tc M T M’c Tc M T M’c
3074 3519 3561 3024 3075 3520 2191 3025 神戸線
3078 3523 3558 3028 3079 3524 2075 3029 神戸線
3082 3527 3560 3032 3083 3528 3550 3033 神戸線
3050 3500 3171 3000 3050 3500 2050 3000 所属
Tc M To M’c Tc M T M’c
3064 3507 2190 3014 3065 3508 2090 3015 神戸線
3050 3500 3000 3050 3500 3000     所属
Tc Mp2 M’c Tc Mp2 M’c    
3058 3504 3018 3069 3512 3019     神戸線
3076 3521 3026 3151 3522 3027     神戸線
3050 3500 3000 3050 3500 3000     所属
Tc Mp2 M’o To Mp2 M’c    
3068 3511 3008 3059 3531 3009     神戸線
3050 3500 3022 3050 3500 3000     所属
Tc Mp2 M Tc Mp2 M’c    
3072 3515 3022 3073 3516 3023     神戸線
3050 3500 3000 3050 3500 3000     所属
Tc Mp2 M’o To Mp2 M’c    
3050 3500 3000 3051 3529 3001     神戸線
3050 3500 3550 3000         所属
Tc Mp2 T M’c        
3080 3525 3557 3030         神戸線
3081 3526 2176 3031         神戸線
3050 3500 3000           所属
Tc Mp2 M’c          
3070 3513 3020           神戸線
3071 3514 3021           神戸線
2001年阪急3000系編成表 8両編成 32両    
← 梅田     宝塚 →  
3050 3500 3550 3000 3050 3500 2050 3000 所属
Tc M T Mo To M T M’c
3052 3501 3651 3002 3057 3518 2179 3007 宝塚線
3060 3505 3555 3010 3061 3532 2053 3011 宝塚線
3062 3506 3556 3012 3063 3533 2175 3013 宝塚線
3050 3500 3550 3000 3050 3500 2050 3000 所属
Tc M T M’c Tc M T M’c
3066 3509 3559 3016 3067 3510 2093 3017 宝塚線

【3000系廃車】
2007年には9000系増備に伴い、神戸線3056F8両編成が6両編成化され今津線に転属した。6両編成化に伴い、2000系中間車である2080・2055が2008年3月に廃車になった。同時に今津線3072F6両編成も廃車になった。

2011年2月には3078F8両編成が6両編成になり、今津線に転属した。これにより2075が廃車になった。2011年3月には3068F6両編成が、同年4月には3070Fが廃車になり、2075・2184・2085・6600も同時に廃車になった。2011年9月には今津線で最後の行先方向板車両となっていた3058Fが廃車になった。

2012年2月には宝塚線3074F8両編成が4両に減車されて箕面線に転属した。
2013年1月には神戸線最後の8両編成3054Fが4両に減車されて伊丹線に転属した。これにより神戸線から3000系は撤退した。2013年6月には宝塚線3066F8両編成が4両に減車されて箕面線に転属した。伊丹線3080Fが廃車になった。

2014年1月には今津線3050Fが4両編成化されて伊丹線に転属し、阪急最後の行先方向板車両であった3077Fが廃車になった。これにより阪急全車両が行先方向幕は全て幕式またはLED表示式となった。2014年6月に1000系増備に伴い、宝塚線3064F8両編成が廃車になり、8両編成が消滅した。同年8月には今津線3076F6両編成が廃車になった。

2016年7月には箕面線3066F、3074F、8月には箕面線3060Fが運用を外れて廃車になった。2017年には6月に今津線3078F6両編成、10月に3082F6両編成が運用を外れ廃車になった。2018年には伊丹線の3050Fが1月に、今津線の3056F6両編成が4月に、伊丹線の3052Fが7月に運用から外れて廃車になった。

2019年時点では伊丹線で活躍していた3054Fと3062Fの2編成のみとなった。3062Fは2019年3月に運用を外れて廃車になり、3054Fが2020年2月に運行を終了し、阪急3000系は全車両が引退した。

  

鉄道コム

 

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