阪神5700系【半世紀以上の時を経て登場したジェットシルバー】

5701F

1.概要

会社名 阪神電気鉄道
形式 5700系
使用線区 阪神本線・神戸高速鉄道東西線
制御方式 VVVFインバータ1C6M
主電動機 全閉式永久磁石電動機190kW
ブレーキ 回生併用電気指令式空気ブレーキ
台車 ボルスタレス台車
設計最高速度 110km/h
加速度 4.5km/h/s
減速度(通常) 4.5km/h/s
減速度(非常) 5km/h/s
製造初年 2015年
電気方式 直流1500V
軌間 1435mm
保安装置 ATS(阪神・山陽)
座席定員 45(133)中間車
41(124)先頭車
車体 ステンレス製
扉枚数/座席形状 18m級3扉ロングシート
所属 尼崎車庫
編成 4両
既存両数 16両(2019年2月現在)
製造メーカー 近畿車輌

阪神5700系は2015年に製造された新しい普通専用車である。ジェットカーと呼ばれる5001形、5313形、5331形を置き換えることを目的として製造され、ステンレス車体を採用したこともありジェットシルバーの愛称が付けられている。なお、ジェットシルバーの愛称は2代目である。ジェットカーの試作車であった5201形がステンレス車体で製造され、ジェットシルバーの愛称が付けられていた。

2.車両性能

IGBT素子を用いた2レベルVVVFインバータ制御で、主電動機の出力は190kWとなっている。阪急1000系、1300系などと同じ全閉式永久電磁石電動機を採用し、グループ間での共通化を図っている。先頭車は0.5M方式を採用しており、中間車はM車になっており、3M1T相当の電動車比率となっている。制御装置1つに対して電動機6台を制御する1C6Mの制御を行う。

3.車体

車体はステンレス車体で、同じステンレス車の1000系に準じた構造になっている。外観デザインは、阪神普通車の伝統である青を基調としており、フロントマスクは1000系と同じくブラックフェイスになっているが、裾部に青のアクセントが入れられ、1000系とは若干異なるデザインとなっている。

4.車内

車内も青で統一されており、座席、つり革、袖仕切り部、ドア横の握り棒なども青を採用している。座席はこれまでのジェットカーと同じく全車ロングシートで、片持ち式をを初めて採用した。スタンションポールを設置し、座席に仕切りを入れて座席定員を明確にしている。

ドア付近の座席は、前端部を傾斜させたちょい乗りシートとしており、立ち座りが容易にできる構造にしている。車内照明は全てLED照明を採用した。情報案内装置はLCDを各ドア部に千鳥配置している。

ドアには関西私鉄では初めて個別のドアスイッチを設置した。優等列車の待避時にはドア扱いを半自動として、乗客がドアスイッチを扱いドアの開閉を行うようにしている。5500系リノベーション車両にも採用しており、将来的には阪神普通車全てに搭載されることになる。

阪神5700系編成表 4両編成 28両
←大阪梅田 元町→
形式 5701Mc 5801Mp 5802Mp 5701Mc
定員 124人 133人 133人 124人
製造年月/座席定員 41人 45人 46人 41人
2015年6月 5701 5801 5802 5702
2017年3月 5703 5803 5804 5704
2017年6月 5705 5805 5806 5706
2017年7月 5707 5807 5808 5708
2019年3月 5709 5809 5810 5710
2019年12月 5711 5811 5812 5712
2020年2月 5713 5813 5814 5714
2021年4月 5715 5815 5816 5716
2021年6月 5717 5817 5818 5718
2022年4月 5719 5819 5820 5720
2022年5月 5721 5821 5822 5722

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