水間鉄道ガイド【かつては犬鳴山や和歌山の粉河まで延伸計画もあった】

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1.概要

会社名 水間鉄道
路線名 水間線
区間 貝塚~水間
営業キロ 5.5km
駅数 10駅
平均駅間距離 0.62km
所要時分 14分
表定速度 23.6km/h
軌間 1067mm
電気方式 1500V直流電化
線路 単線
保安方式 ATS
最高速度 60km/h
最大編成両数 2両

水間鉄道は南海本線の貝塚と水間を結ぶ鉄道で、1500V直流電化の狭軌単線鉄道となっている。車両はかつて南海のお古を使用していたが、近年東急から7000系を譲受して使用している。

駅名 駅間距離 営業距離 開業年月日
貝塚 0km 1933/4/25
貝塚市役所前 0.8km 0.8km 1967/7/10
近義の里 0.4km 1.2km 1969/6/10
石才 0.8km 2km 1925/12/24
清児 0.8km 2.8km 1925/12/24
名越 0.4km 3.2km 1925/12/24
1.1km 4.3km 1926/1/30
三ツ松 0.4km 4.7km 1926/1/30
三ヶ山口 0.4km 5.1km 1960/11/23
水間観音 0.4km 5.5km 1926/1/30

2.歴史

水間鉄道水間線は1925年(大正14年)12月24日に貝塚南(後の海塚)~名越間が開業した。1925年(大正14年)12月28日に貝塚~貝塚南間に貨物線を開設した。1926年(大正15年)1月30日に名越~水間間が開業し全通した。1934年(昭和9年)1月20日に貝塚~貝塚南間で旅客営業を開始。

1952年(昭和27年)1月1日に貝塚南駅を海塚駅に改称した。1960年(昭和35年)11月23日に三ヶ山口駅が開業。1967年(昭和42年)7月10日に貝塚市役所前駅が開業。1969年(昭和44年)6月10日に近義の里駅が開業。1972年(昭和47年)5月1日に貨物営業が廃止された。

1972年(昭和47年)12月25日に海塚駅が廃止。1973年(昭和48年)10月に南海電鉄の昇圧に伴い、水鉄独自の清児変電所を運用開始。1985年(昭和60年)12月18日から自動閉塞化。1990年(平成2年)8月2日に架線電圧を1500Vに昇圧。

2009年(平成21年)6月1日からICカードPiTaPaを導入。ワンマン運転を開始。水間駅を水間観音駅に改称した。2013年(平成23年)8月27日に三ツ松駅付近で遮断機が上がった状態で電車と乗用車が接触する踏切事故が発生した。2020年(令和2年)11月30日ダイヤ改正により土日祝ダイヤを導入。

3.路線ガイド

起点の貝塚は南海本線貝塚に隣接している。南海貝塚駅は立派な橋上駅舎だが、水間鉄道はその駅前から発着している如何にも地方鉄道という造りの駅になっている。改札は有人で、自動改札機はなく、自動券売機とICカードリーダーが設置されている。狭い構内に1面2線のホームがあり、駅を出るとすぐに左に急カーブして南海本線と分かれる。貝塚市内をごとごと走り、貝塚高校が見えると1面1線の貝塚市役所前となる。駅の近くに貝塚市役所や貝塚市図書館などがある。駅を出るとすぐに国道26号線がオーバークロスしてすぐに1面1線の近義の里となる。築堤を走るJR阪和線の下をくぐって府道30号線と交差して1面1線の石才となる。さらに貝塚市内を真っ直ぐに進んで行き、1面1線の清児となる。昔はここから犬鳴山方面への延伸計画もあった。

次の名越は水間鉄道唯一の交換駅となっている。ホーム1面2線で構内の前後で急カーブしているため、電車はゆっくりと進入してくる。名越を過ぎてどんどん貝塚市を南下していくに連れ風景も住宅地から田園風景が主体となってくる。森、三松、三ヶ山口と過ぎて国道170号線がオーバークロスして右手に車庫が見えると終点の水間である。同駅から徒歩15分ほどのところに水間観音がある。駅周辺は如何にも地方鉄道の終点の駅という古き良き時代を思わせる雰囲気がある。

  

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