【阪急有料車両を考える1】

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遅まきながら阪急京都線でも噂されている有料車両の導入について考えてみたい。京阪のプレミアムカー、JRのAシートが導入され、阪急でも京都線での有料車両の導入が検討されている。阪急の場合、料金不要で、京とれいんや京とれいん雅洛といった趣向を凝らした列車を走らせており、別料金が必要な車両となるとちょっと敷居が上がってしまう感がある。とはいえ、京阪のプレミアムカー以上のサービスを提供するとなると、近鉄のしまかぜやひのとりのプレミアムシート級の車両を導入しなければならない。乗車時間や料金を考えるとあまり豪華すぎる必要はないのでその可能性は低いだろう。ビジネスライクでまとめるなら京阪のプレミアムカーレベルの車両の導入が妥当なところだろう。JRのAシートはあまりにもビジネスライク過ぎるので、京阪のプレミアムカーを意識した造りの車両を導入することになるだろう。ただ、京阪のように特急にプレミアムカーを連結するというのは阪急ではやや無理がある。

阪急京都線特急は8両編成で、このうち1両を有料座席とすると一般車は7両になり、さらに終日女性専用車1両を設定しているので、時間帯によっては混雑の悪化が懸念される。現行の8両編成のうちの1両を有料車両とするのは現実的ではないだろう。

幸い阪急京都線は最大10両編成に対応しているので、特急を10両編成化してしまうのも一つの手だろう。2両増結する形でこの2両を有料車両としてしまえば、現状の9300系には手を入れずに済むし、9300系が検査入場の時には8300系や7300系と併結もできる(1300系は不可だが)ので、柔軟な運用に対応できる。京阪のように各特急列車に有料車両を連結するのであれば、2両増結して10両編成にした上で、編成中1~2両を有料座席車とするのがベストと言える。

阪急京都線では現状でも堺筋線に入らない9300系の運用、高槻市までで折り返す堺筋線直通の8連運用、準急や普通の7連運用など運用が分かれており、一旦ダイヤが乱れると収拾が付かなくなる傾向が強い。これに加えて有料車両連結車の運用を分けてしまうとさらに収拾が付かなくなる。やはり単独で増解結に対応できる2両ユニットでの導入が現実的と言えるのではなかろうか。

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