NC603
本線への225系100番台投入により奈良区へ221系が転属される。既に網干の221系の一部は運用を離脱して転属に備えている。今後段階的に奈良区に転属していき、103系、201系を淘汰していくものと思われる。
今回の転属では通勤型の201系を221系で置き換えることになるが、大和路線では221系普通の運用も既に実績があり大きな問題点はないだろう。奈良区では201系の他に奈良線用の103系も存在しており、そちらの置き換えも行われる。さらにおおさか東線の201系も置き換わる見通しだが、こちらは一部駅のホーム柵の撤去などが課題となる。先般書いたようにおおさか東線では朝ラッシュ時の混雑対策も必要である。おおさか東線は朝ラッシュ時でも本数が毎時4本と限られていることもあってか、新大阪方面行きは201系6両編成でも混雑している。これが221系6両編成となるとさらに混雑が悪化するものと見られる。221系も扉付近の立ち席スペースが拡大されているが、転換クロスシート車ではどうしても扉付近が混雑してしまう。おおさか東線で朝ラッシュ時に増発を行うのが一番良いが、久宝寺の線路容量を考えるとそれも難しいだろう。おおさか東線の各駅は8両編成停車に対応しているので、朝ラッシュ時は8両編成で運転することはできる。とは言え、抜本的な混雑緩和にはならないだろう。少し前に書いたように一部座席をロングシート化するなど普通運用に適したシート配置にするのが一番よい。
201系には女性専用車が連結されているが、221系でもこれを踏襲するかも注目される。阪和線では6両編成の225系に女性専用車を設定している。大和路線でも同様に6両編成の221系に女性専用車を設定する公算が大である。大和路線の場合、普通運用のみならず、朝夕の快速にも6両編成が使用されているので、利用者が混乱しないような施策が求められる。
221系車内
