【花時計に神戸市役所。駅の直上は神戸の中心部】
1.三宮・花時計前駅概要
三宮・花時計前駅は神戸市営地下鉄海岸線が開業した2001年7月7日に開業した。各線の三宮(三ノ宮、神戸三宮)からは離れており、神戸市役所前にある花時計に近いことから三宮・花時計前駅となった。
2.三宮・花時計前駅周辺
三宮・花時計前駅は各線の三宮(三ノ宮、神戸三宮)よりも南側にあり、神戸国際会館の地下に駅がある。花時計にも近く、その南側にある神戸市役所にも近い。反面各線への乗り換えはやや不便で、地下で結ばれている阪神神戸三宮駅でも徒歩3分ほどになる。地下鉄山手線三宮とはかなり離れているが、90分以内の乗り継ぎであれば、運賃は通しでの料金が適用される。
出口を出れば神戸国際会館の真上に出る三宮・花時計前駅。周辺は三宮の中心街で、各線の三宮との乗り換えは不便だが、街へ出るには同駅はかなり便利な位置にある。
こちらは東側の出口。奥にポートライナーの高架が見えるが、ポートライナー三宮駅は北側になるため、乗り換えはそれほど便利ではない。こちらの方はどちらかと言うと裏口に近く、各線との乗り換えも阪神神戸三宮駅の東口が一番近くなるだけで、他の路線は距離的に遠くなるだけである。
3.駅構内
ホーム1面2線で、終端部は行き止まりになっている。改札は一箇所で、改札から出ると吹き抜けの広場があり、上に上がると神戸国際会館がある。出口は東側にもあり、三宮駅南東部からの利便性も確保しているが、改札までは結構距離がある。
4.バス路線
駅周辺のバス停は基本的に三宮駅方面のバス停となり、一番近い乗り場は阪神神戸三宮駅前の三宮センター街東口バス停で、神戸市バスが発着している。また、市役所前にもバス停があるが、いずれも少し歩く必要がある。
5.乗降者数
2015年度神戸市統計データでは、乗車人員が7,126人/日、うち定期利用は3,586人/日となっている。10年前の2005年度よりも総数、定期利用ともに増えている。鉄道利用全般が減少傾向の中、健闘していると言えるが、中心駅である当駅がこの数字では海岸線も苦戦を強いられているのも仕方がないところだ。西神山手線三宮駅はこの10倍の利用者がいる。震災以降西神地区の開発が進んだ結果とも言えるが、開業以来10年ちょっと経っても存在意義が問われる海岸線の実状は厳しいと言える。
6.ダイヤ
海岸線はデータイム10分毎、朝ラッシュ時6分毎、夕方ラッシュ時7〜8分毎の運転。最終は三宮・花時計前発23時51分の新長田行き。三宮・花時計前への最終電車は新長田発23時45分の三宮・花時計前行き。大阪方面からは大阪発23時20分の新快速に乗れば海岸線最終電車に乗り継げる。