関西各駅探訪第91回~南海高野線三日市町駅~

【ニュータウンと宿場町新旧の顔を持つ駅】

三日市町

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南海高野線三日市町駅は、大阪府南部の河内長野市にあるニュータウンの駅である。快速急行以下の列車が停車するが、特急りんかんや特急こうやは停車しない。当駅始発、終着の急行、区間急行、各停の設定もあり、橋本方には引き上げ線も設置されている。

三日市町駅は1914年(大正3年)10月21日に高野登山鉄道が長野駅(現在の河内長野駅)から延伸した際の終着駅として開業した。1915年(大正4年)3月11日に当駅から橋本駅まで延伸され、途中駅となった。同年4月30日に社名変更により大阪高野鉄道の駅となった。1922年(大正11年)9月6日に会社合併により南海鉄道の駅となった。1944年(昭和19年)6月1日に会社合併により近畿日本鉄道の駅となった。1947年(昭和22年)6月1日に路線譲渡により南海電気鉄道の駅となった。1973年(昭和48年)3月3日に相対式の新ホーム建設のため、千早口方の仮設ホームに移転した。同年8月5日に橋上駅舎が完成。従来の島式ホームから相対式ホームとなった。1974年(昭和49年)3月24日に河内長野駅から当駅までが複線化された。同時に千早口方に引き上げ線が設置された。1984年(昭和59年)3月11日ダイヤ改正により、難波からの20m級の大型車が当駅より南への乗り入れを開始された。1995年(平成7年)9月1日ダイヤ改正により、当駅で行われていたズームカーの増解結が主に橋本駅で行われるようになった。2005年(平成17年)7月に駅前ビルフォレスト三日市が完成しペデストリアンデッキで駅舎とつながった。2006年(平成18年)7月1日からICカードPITAPAの利用が可能になった。同年9月1日に上下ホームの行先種別表示機が従来のフラップ式からフルカラーLED式に交換された。9月6日 – 従来の東西の自由通路と改札口が閉鎖され、南側に新しい2階改札口が営業を開始。2007年(平成19年)2月15日にエスカレーター、エレベーターの一般利用開始。同年3月31日に駅西側に新しいバスターミナルが完成し、1階西側改札口が新設され営業を開始した。同年10月3日に踏切を廃止して進めていた高野山駅側へのホームの延伸工事が終了した。

三日市町

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駅舎は橋上駅舎で、改札は2ヶ所あり、駅舎に1ヶ所、上りホームに1ヶ所ある。

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上りホームに面した改札は、バスターミナルが目の前にある。

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ホーム2面2線で、先述したように橋本方に引き上げ線がある。

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出口は2ヶ所あり、西口にバスターミナルが広がっている。

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東口は、側道があるのみで、ロータリーなどはない。

三日市町駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は、8,178人で、うち定期利用者は5,872人となっている。10年前の乗車人員は、10,554人で、定期利用者は7,896人だった。定期利用者が、25%以上減少している。全体でも20%減で、減少率が高い。各所に開発されたニュータウンの宿命とも言えるが、定年退職者の増加により、定期利用者が、減少している。定期外利用者を増やしていく施策が必要だが、少子高齢化の進行や郊外型車社会により、利用者を増やしていけない現実がある。

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