【関西各駅探訪第1150回】JR阪和線・関西空港線日根野駅

日根野

 【関空への玄関口は阪和線運転上の拠点】

JR阪和線日根野駅は大阪府泉佐野市にある。関西空港線を分岐する結節点で、駅構内では終日に渡って関空快速と紀州路快速が分割併合を行う。南側には阪和線の車両が集結する網干総合車両所日根野支所がある。快速停車駅で、朝夕には特急列車も停車する。データイムは関空紀州路快速が毎時4本、当駅止まりの区間快速が毎時4本運転されている。平日朝ラッシュ時上り7時台には関空特急はるか1本、直通快速6本、快速3本、普通6本が運転されている。6時台、8時台には特急くろしのの停車もある。平日夕方ラッシュ時下り19時台には特急くろしお2本、関空紀州路快速4本、快速2本が運転されている。

日根野

日根野駅は1930年6月16日に阪和電気鉄道和泉府中～阪和東和歌山間延伸とともに日根野停留所として開業した。1931年3月3日に停留場から駅に格上げされた。1940年12月1日には阪和電気鉄道が南海鉄道に吸収合併されて南海山手線の駅となった。1944年5月1日に国有化されて国鉄阪和線の駅となった。1970年10月1日に鳳電車区日根野派出所が開所した。1974年7月1日に鳳電車区日根野支区になる。1978年10月1日に日根野電車区となった。JR発足後、1994年6月15日に当駅から関西空港までの関西空港線が開業した。9月4日に関西空港開港により一部の特急くろしおが停車するようになった。1997年3月8日ダイヤ改正では朝夕の関空特急はるかの一部が停車するようになった。2003年11月1日からICOCAなどICカードの利用が可能になった。

日根野

駅構内はホーム2面4線で、ホーム有効長は20m級車両8両分ある。

日根野

1・2番線が下り線、3・4番線が上り線となっているが、折り返し列車などは直接3番線に入線したりすることもある。以前は関西空港行きが3番線に入り、4番線に和歌山からの列車が入って連絡することもあったが、関空紀州路快速運転開始とともにそのような処置はなくなった。

日根野

上下ホーム間には陸橋があり、エレベータ専用の陸橋もある。

日根野

ホームから改札がある橋上駅舎へもエレベータが設置されている。

日根野

改札は橋上駅舎内にあり、有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機、自動精算機、自動券売機が設置されている。みどりの窓口、みどりの券売機も設置されている。

日根野

日根野

出口は2ヶ所で、東西に出られる。東口にロータリーがあり、南海ウイングバス南部の路線バスが乗り入れている。

日根野

東口の公衆トイレは225系が描かれており、子供や鉄道ファンを楽しませてくれる。

日根野

西口周辺は道路が狭く、車の乗り入れは可能だが、バスの乗り入れはない。

日根野

吹田総合車両所日根野支所は駅の南側にあり、阪和線の車両が休む姿が見られる。

日根野駅の2017年度1日あたりの乗車人員は8,630人で、うち定期利用者は6,447人となっている。定期比率は74.7％で、定期利用者は7割を超えている。10年前の2007年度と比較すると全体で15.0%増、定期利用者は15.5%増、定期外利用者は13.5%増となっている。