関西各駅探訪第67回~南海高野線林間田園都市駅~

林間田園都市

【南海が開拓した橋本市の新興住宅地への玄関口】

南海高野線林間田園都市駅は、和歌山県橋本市にあり、南海が開発したニュータウンの玄関口となっている。特急こうや、りんかん以下全ての電車が停車し、当駅を始発終着とする急行、区間急行、各駅停車も運転されている。林間田園都市駅は1981年(昭和56年)11月22日に単線区間だった紀見峠〜御幸辻間の複線化工事の一環として同区間単線のまま開業。開業当初は上りホーム(現在の3番線ホーム)のみ使用した。1983年(昭和58年)6月5日に同区間の複線化工事が完了し、ホーム2面3線となった。1990年(平成2年)7月1日ダイヤ改正で、南海高野線の難波〜橋本間にH特急の停車駅となった。1992年(平成4年)11月10日に特急こうやの停車駅となり、全列車停車駅となった。2011年(平成23年)3月にバリアフリー化工事が完成した。

林間田園都市

林間田園都市

改札は1ヶ所のみで、駅舎は橋上駅舎だが、掘割のホームの上にあるため、駅西側は地上レベルよりもやや低い位置にある。

林間田園都市

林間田園都市

駅東側は、グリーンコート壱番館のマンションに直結しており、マンション以外は丘陵地になっているため、駅周辺は非常に狭い。

林間田園都市

林間田園都市

駅西側は、ロータリーが広がり、バスやタクシーが発着している。また、駐車場も充実している。

林間田園都市

林間田園都市

構内は2面3線で、構造的には2面4線化できるようになっている。ホーム有効長は8両分ある。

林間田園都市駅の2013年度の1日あたりの乗降人員は、8,973人で、10年前の2003年度が12,831人だったので、30%強ほど減少している。1981年11月22日に開業した同駅だが、周辺の開発が終わり、居住者の高齢化が進んでいる。このため、年々利用者が減っており、乗降者数は、1日あたり1万人台を割り込むまでになっている。大阪方面への移動には南海が便利だが、橋本市内周辺での移動は、圧倒的に車が便利なため、完全な片輸送になってしまうため、通勤通学客が減少するとそれを補完するものがないだけに痛い。

快急なんば

6314F

ダイヤは、データイムはほぼ毎時3本の運転で、快速急行、急行、区間急行がややランダムに運転される。特急こうやが運転される時間帯は、毎時4本の運転となる。快速急行は、林間田園都市から美加の台まで停まらないため、それを補完する区間急行が運転されている。毎時3本の運転と言っても、20分毎の運転にはなっていない。快速急行、急行を基軸とする30分毎のダイヤが基準で、快速急行を補完する区間急行が入るので毎時3本となっている。平日朝ラッシュ時は、6時台が5本、7時台が6本、8時台が4本の運転となっており、6時台後半から7時台にかけてがピーク時間帯となっている。7時台には、特急りんかんが1本、急行が6本運転されており、急行は当駅始発が2本運転されている。平日夕方ラッシュ時には、19時台に7本、20時台に6本が運転されている。始発の難波とはタイムラグがあるため、遅めの時間帯の本数が多くなっている。19時台は特急りんかんが2本、急行が5本運転されている。急行はうち2本が当駅止まりとなる。20時台には、特急りんかんが1本、快速急行が1本、急行が4本運転されている。最終電車は、下りが難波発23時30分の急行橋本行きで、林間田園都市には0時15分に到着する。上りは、林間田園都市発22時50分の各停河内長野行きが最終で、難波へは、林間田園都市発22時35分の急行難波行きが最終となる。

  

鉄道コム

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