JR神戸線六甲道駅
【3扉も4扉も停まれる昇降式ホームドアが実証実験された快速停車駅】
1.概要
JR神戸線六甲道駅は神戸市灘区にある高架駅である。国鉄時代に高架化されたが、阪神淡路大震災では高架橋の損傷が激しくJR神戸線で復旧に時間を要した区間の一つとなった。1934年7月20日に開業し、1972年4月20日からは快速停車駅となった。JR発足後の1988年3月13日ダイヤ改正では、通過していた外側快速も停車となり、全ての快速が停車するようになった。2014年からは3番線上り内側線ホームにロープ式のホームドアが試験的に設置され、現在も常設されている。
2.駅周辺
神戸市灘区の中心部にあり、灘総合庁舎が駅近くにあり、駅周辺には高層マンションが建っている。北へ700mほどの距離に阪急神戸線六甲駅があり、南へ600mほどの距離に阪神本線新在家駅がある。
3.駅構内
高架複々線の2面4線で、外側線ホームの1・4番線は、朝ラッシュ時の外側線走行の快速以外の発着はない。このため、朝ラッシュ時が終わるとロープが張られる。上り内側線3番線には、前述したロープ式のホームドアが設置されている。改札は一ヶ所のみで、出口は、南北2ヶ所ある。北側にバスターミナルがあり、南側にもロータリーがある。
4.バス路線
神戸市バスが乗り入れている。三宮方面、御影方面、六甲ケーブル下、摩耶ケーブル下、鶴甲団地方面などへの路線が発着している。
5.利用状況
2013年度の乗車人員は、総数が25,307人で、うち定期は16,433人で10年前の2003年度の乗車人員は、総数が23,917人で、うち定期は14,301人となっていた。全体で5%ほどアップしている。定期はさらに増えており、14%ほど増加している。ということは定期外の利用者は減少傾向にある。普通運賃では、阪急、阪神よりも不利ということが要因の一つだろう。ダイヤ的には快速が停車するJRに対して、阪急六甲、阪神新在家ともに普通しか停まらないので、JRの方が有利なはずである。
6.ダイヤ
快速と普通が停車する。データイムは、快速が15分毎、普通はJR京都線直通が15分毎、東西線直通が15分毎の運転となっている。東西線直通は、尼崎で、JR宝塚線からの高槻行きと連絡している。
朝ラッシュ時は、快速が7〜8分毎の運転で、外側線を走行する。普通は4分毎の運転で、大阪、京都方面行きと東西線直通が運転される。
夕方ラッシュ時は、快速が15分毎、普通が大阪方面からの電車が15分毎、東西線直通が15分毎の運転で、データイムと変わらない。
最終電車は、快速が下り大阪発23時34分の姫路行き、上り六甲道発は、23時08分の野洲行きとなっている。普通は、下りが大阪発0時28分の西明石行き、上りが六甲道発0時39分の大阪行きで、三ノ宮発は0時32分となっている。下りも大阪方面から遅くまで運転があるが、上りも神戸方面から阪神間へは、遅くまで普通の運転がある。
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