【関西各駅探訪第314回】~JR宝塚線武田尾駅~

【旧線を望む景色は宝塚市内とは思えない】

武田尾

武田尾

JR宝塚線武田尾駅は兵庫県宝塚市にある。1899年1月25日に阪鶴鉄道延伸に伴い開業した。1907年8月1日に阪鶴鉄道の国有化により国鉄の駅となった。1986年8月1日に単線非電化の旧線から複線化された新線に切替られ、現在の駅に移設された。1986年11月1日ダイヤ改正で、福知山線の電化が完成し、電車が走るようになった。武田尾駅は宝塚市とはいってもタカラヅカ歌劇などがある市街地とは大きく離れており、当駅は武庫川の渓谷の中にある。トンネルとトンネルに挟まれた狭隘な地に駅があり、駅の半分以上はトンネルの中にある。普通のみが停車し、特急や快速は通過する。

武田尾

武田尾

対向ホーム2面2線で、武庫川を渡る橋梁部分が明かり区間である以外はトンネル区間になっており、ホームの大半は第1武田尾トンネルの中にある。

武田尾

武田尾

改札は1ヵ所で、ICカード読み取り機能がある簡易型の自動改札機が設置されており、自動券売機も設置されているが、駅は無人化されている。

武田尾

武田尾

駅周辺は渓谷になっており、武庫川が流れており、その岸辺に狭い道路があるのみである。駅から徒歩10分程の距離に武田尾温泉郷がある。旧線沿いには遊歩道が整備されており、ハイキングに訪れる人も多い。

武田尾駅の2015年度1日あたりの乗車人員は573人で、うち定期利用者は296人となっている。定期比率は51.7%で高い数値ではないが、駅周辺の状況を考えれば定期利用者は多い方と考えてもよさそうだ。10年前の2005年度と比較すると全体で1.8%増加している。定期利用者は8.6%減。定期外利用者は逆に15.9%増加している。

  

鉄道コム

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