【極楽橋は高野山への参道へとつづく!今はケーブルへの連絡橋が実質的な極楽橋】
南海高野線極楽橋駅は、和歌山県伊都郡高野町にある。高野線の終点で、高野山へ向かうケーブルの乗り換え駅となっている。実質的な終点はケーブルの高野山駅で、当駅でバスに連絡している。駅周辺は不動谷川が流れる谷間になっており、ケーブルで高野山方面へ登っていくか、駅から先は登山道を歩いていくかの選択肢しかない。
極楽橋駅は1929年(昭和4年)2月21日に高野山電気鉄道が神谷(現在の紀伊神谷)からの延伸とともに終点として開業した。1930年(昭和5年)6月29日に鋼索線が当駅から高野山駅までの間で開業した。1947年(昭和22年)3月15日に社名変更により南海電気鉄道の駅となった。2000年(平成12年)10月に駅業務を南海ビルサービスに委託した。2009年(平成21年)2月6日に紀伊清水駅、学文路駅、九度山駅、高野下駅、下古沢駅、上古沢駅、紀伊細川駅、紀伊神谷駅、高野山駅、紀ノ川橋梁、丹生川橋梁、鋼索線とともに近代化産業遺産(高野山参詣関連遺産)に指定された。
ホーム3面4線の行き止まり構造で、2番線は両側をホームに挟まれている。1番線、2番線は急行や各停が発着し、3・4番線からは特急や天空が発着する。ホーム有効長は、高野線橋本以南標準である17m級4両編成が停車可能である。
改札は1ヵ所のみで、出口もここのみである。ICカード対応の自動改札機も設置される有人改札だ。
駅を出ると高野山間に至る登山道があるのみで、完全に山間の谷間の風景が広がっており、どこへ行くこともできない。
高野山へのケーブルは改札内でつながっており、高野山駅までは直通で行ける。
夏場は、高野線ホームからケーブルまでの連絡通路に風鈴が取り付けられている。
また、夏には駅構内には天空の形をした巣箱にカブトムシやクワガタを入れて展示している。
当駅の由来となった極楽橋は駅からも見える。
臨時列車の運行などに備えて、難波方には引き上げ線が2線あるが、現在はほとんど使われていない。
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