関西各駅探訪第207回~JR和歌山線・南海高野線橋本駅~

【JR西日本、南海の連絡駅は高野山への玄関口】

橋本

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南海高野線、JR和歌山線橋本駅は、和歌山県橋本市にある。南海、JRの共用駅で、改札はJR西日本が管理しており、南海とJRの連絡改札も設けられている。南海高野線は特急以下すべての電車が停車するが、運転本数は橋本以北が毎時2~4本程度、橋本以南は毎時1~2本程度の運転と運転本数は多くない。JR和歌山線はさらに本数が少なく、毎時1本程度の運転で、朝夕には毎時2本程度の運転となる。

橋本駅は1915年(大正4年)3月11日に高野登山鉄道が三日市町から当駅まで延伸され開業した。同社と国鉄との共同駅となった。同年4月30日に高野登山鉄道が社名変更により大阪高野鉄道となった。1922年(大正11年)9月6日に大阪高野鉄道が南海鉄道と合併し同社の駅となった。1924年(大正13年)11月1日に当駅から学文路まで延伸された。1944年(昭和19年)6月1日に南海鉄道が関西急行鉄道と合併し、近畿日本鉄道の駅となった。1947年(昭和22年)6月1日に旧南海鉄道の路線が近鉄から南海電気鉄道に譲渡され、同社の駅となった。1959年(昭和34年)7月30日に駅舎改築工事が竣工した。1995年(平成7年)8月30日に南海高野線御幸辻〜橋本間が複線化。同年9月1日に南海高野線ズームカーの増解結実施駅が三日市町から当駅に変更された。2005年(平成17年)10月16日に南海高野線の当駅以南でワンマン運転を開始した。2006年(平成18年)7月1日にICカードPiTaPaが利用可能となった。2011年(平成23年)3月1日に南海橋上駅舎とエレベーター付き跨線橋などのバリアフリー化工事が完成した。

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南海高野線はホーム1面2線で、橋本から極楽橋まで単線となるため、行き違いの機能を有している。

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駅北側には側線が広がっており、橋本以南を走る2300系をはじめ、当駅発着の電車が休んでいる姿が見られる。

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当駅では増解結作業も行われ、橋本以南の列車と以北の列車が縦列停車する姿も見られる。

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ホーム上には観光列車天空の指定券受取所がある。

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橋本以南の高野線各駅の駅名板はこうや花鉄道のオリジナルのデザインが使用されている。

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特急券販売機もホーム上に設置されており、乗り換えが多いことから売店も健在である。

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JRのホームは2面3線で、2番線が当駅折り返し電車が使用する。行き違い待ちを含めて、南海との連絡などもあり、当駅で長時間停車する電車も多い。

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改札は南海が陸橋の上に改札があり、JRとの連絡改札も設置されている。ICカード対応の自動改札機が設置されている有人改札となっている。出口はJRと兼用で南側に1ヵ所のみある。

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JRの改札は南側の地上に設けられている。自動改札の設置はなく、和歌山線ではICカードの利用もできないため、有人改札で切符のチェックを行っている。

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駅舎は地上にあるが、JRが地上改札、南海が橋上改札になっているため、双方の改札は分かれており、単独の駅となった。駅舎にはJRと南海双方のマークが入れられている。

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駅前にはロータリーがあり、バスやタクシーが発着するほか、出迎えのクルマの出入りも多い。


JR橋本駅の2015年度1日あたりの乗車人員は2,580人で、うち定期利用者は1,910人となっている。10年前と比べると5.9%ほど減少している。定期利用者は7.4%減少しており、少子高齢化の影響を受けているものと思われる。

  

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