【フェリー連絡で栄えた路線の終点は大阪府最南端ではなく大阪府最西端の駅】
南海多奈川線多奈川駅は、大阪府泉南郡岬町にある。多奈川線の終点で、駅の北側には新日本工機の工場があり、駅から西へ2kmほどの距離に関西電力多奈川第二火力発電所がある。西側には大阪岬マリーナ等もあるが、駅周辺はレジャー関係の施設は少なく、駅周辺は店舗は見当たらない。多奈川駅は1944年(昭和19年)5月31日に多奈川線開通とともに開業した。同年6月1日に会社合併により近畿日本鉄道の駅になった。1947年(昭和22年)6月1日に路線譲渡により南海電気鉄道の駅となった。1993年(平成5年)4月18日に難波直通の急行淡路号廃止された。
多奈川駅はホーム1面2線だったが、棒線化されて1面1線となっている。かつては難波直通の急行が走っていたため、ホームは6両分あるが、現在は柵が設けられ、2両編成が停車できるだけとなっている。
駅舎は地上駅で、駅員配置の有人駅となっている。ICカード対応の自動改札も設置されている。
駅前にはロータリーがあり、岬町が運行しているコミュニティバス ミニループみさきが乗り入れている。駅前を走る府道65号線を西へ進むと和歌山県境となり、そこから県道65号線を海沿いに走ると加太に行き着く。
多奈川駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は316人で、うち定期利用が254人となっている。定期比率は80.4%となっている。定期外利用は62人と三桁を割っており、大半の利用者が定期利用者となっている。10年前の2004年度には、494人の利用があり、定期利用者は390人だった。定期外利用者も三桁を数えており、全体で36%ほど減少している。
コメント