【関西各駅探訪第544回】南海多奈川線深日港駅

深日港

【古い臨時改札に連絡船の名残を見る】

南海多奈川線深日港駅は大阪府泉南郡岬町にある。近くに深日港があり、かつては淡路島や徳島方面へのフェリーが発着していたが、明石海峡大橋や鳴門海峡大橋の開通で、定期航路がなくなった。現在は港への連絡機能はほとんどなく、かつて使用されていた臨時改札跡などがその名残となっている。深日港駅は1948年11月3日に深日町〜多奈川間に新設された後発の駅である。

深日港

駅構内はホーム1面1線で、ホーム有効長は21m級車両2両分となっている。かつては難波からの直通急行も運転されていたため、ホーム有効長は21m級車両6両分あったが、現在は使用されない部分は柵で仕切られている。

深日港

改札は1ヶ所で、無人化されている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

深日港

フェリーへの乗り継ぎのための臨時改札も残っているが、当然ながら現在は使われていない。

深日港

無人化されて閑散としている深日港駅舎。

深日港

駅近くには岬町役場があり、役場の前からコミュニティバスが発着している。

深日港

深日港は駅の北側にあるが、現在は釣り人などの利用が主体となっている。

深日港駅の2016年度1日あたりの乗車人員は272人で、うち定期利用者は177人となっている。定期比率は65.1%で、意外に定期利用者が多い。10年前の2006年度と比較すると全体で31.7%減、定期利用者は34.0%減、定期外利用者は26.9%減と大幅に減少している。

  

鉄道コム

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