【かつては篠山の中心部へ篠山鉄道が走っていた】
JR宝塚線篠山口駅は兵庫県篠山市にある。特急こうのとり停車駅で、当駅を始発終着とする電車も多く設定されており、福知山線の大阪都市圏はここが終点となる。篠山市の中心駅になるが、市の中心部は駅から離れており、かつては当駅から中心部の篠山へ篠山鉄道が延びていた。篠山市は2019年5月1日から丹波篠山市になるが、駅名は篠山口のままとなる。電車は昼間時丹波路快速が毎時2本30分毎の運転と特急こうのとりが概ね毎時1本60分毎の運転。福知山方面へは毎時1本普通が運転されている。平日朝ラッシュ時上り6時台は特急1本、快速6本が運転。7時台は特急1本、快速4本が運転されている。平日夕方ラッシュ時は、18時台、19時台ともに特急1本、快速3本が運転されている。篠山口駅は1899年3月25日に阪鶴鉄道の篠山駅として開業した。1907年8月1日に国有化された。1909年10月12日には阪鶴線、1912年3月1日には福知山線の駅となった。1915年9月12日には弁天山~篠山町間の篠山鉄道が開業。1925年12月10日に篠山鉄道が篠山駅に乗り入れを開始した。1944年3月1日に篠山駅~篠山口駅に改称された。同年3月21日には篠山線が当駅から福住までの間で開通し、篠山鉄道は廃止された。1972年3月1日に篠山線が廃止された。1986年11月1日ダイヤ改正で、福知山線宝塚~福知山間の直流電化が完成し、電車の運転が開始された。JR発足後の1988年3月13日に福知山線の大阪~篠山口間の線路愛称がJR宝塚線となった。1997年2月8日に橋上駅舎が完成。同3月8日には新三田から当駅までの間が複線化された。
駅構内はホーム2面3線で、当駅折り返し列車が多いため、電留線がたくさんある。ホーム有効長は20m級車両8両分ある。
当駅から先の各駅はホーム有効長が最大6両編成となるため、朝夕の丹波路快速は当駅で分割併合する列車がある。
1番線は上り大阪方面行き乗り場で、単面式ホームになっている。
2番線は中線になっており、3・4番線は島式ホームになっている。主に3番線に福知山からの電車が発着し、4番線に大阪方面への列車が発着する。朝夕の時間帯には3番線から大阪方面への列車も発着する。
4番線の東側には電留線が広がっており、当駅止まりの電車が留置されている。
ホームから改札階、改札階から出口へはエレベータが設置されバリアフリーに対応している。
改札は1ヵ所で、有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。
みどりの窓口と緑の券売機が設置されている。
かつてはホーム上に駅弁や駅そばを販売する店があったが、現在は橋上駅舎内にセブンイレブンがあるだけとなっている。
出口は2ヶ所で、西口と東口がある。どちらにもロータリーがある。
西口がメインとなっており、ロータリーからは各方面へのバス路線が発着している。
駅前ロータリーからは神姫グリーンバスの路線が発着している。
篠山口 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2016年度 | 3,532 | 2,245 | 1,287 | 63.6% |
2006年度 | 4,115 | 2,877 | 1,238 | 69.9% |
対06年度比 | 85.8% | 78.0% | 104.0% |
篠山口駅の2016年度1日あたりの乗車人員は3,532人で、うち定期利用者は2,245人となっている。定期比率は63.6%で、定期利用者が6割ちょっとを占めている。JR宝塚線の中では21駅中13位で相野よりも乗車人員は少ない。10年前の2006年度と比較すると全体で14.2%減、定期利用者は22.0%減、定期外利用者は4.0%増となっており、定期利用者の落ち込みが大きい。