【中心部にある市駅に対して和駅は市街地の東端にある】
JR紀勢本線、阪和線、和歌山線、和歌山電鐵貴志川線和歌山駅は和歌山県和歌山市にある。和歌山の中心駅になるが、昔から和歌山の中心駅は南海本線の和歌山市駅の方になっており、当駅は開業当初東和歌山となっていた。和歌山の市街地の外れには位置しているものの、JRの3路線(4方面)と和歌山電鐵貴志川線が集まる巨大ターミナルになっている。結節点としては南海和歌山市駅よりも規模が大きい。特急くろしおは、阪和線と紀勢本線を直通しているが、その他は和歌山止まりの電車がほとんどで、阪和線から紀勢本線に直通する電車はごくわずかとなった。和歌山線も線内運転のみで、和歌山市まで運転されている紀勢支線も線内運転のみとなっている。和歌山電鐵も他線との直通はなく、ほとんどの電車が当駅を始発終着とする列車ばかりである。阪和線電車は昼間時は紀州路快速のみの運転で、毎時4本15分毎に運転されている。紀州路快速は日根野まで各駅に停車する。特急くろしおはほぼ毎時1本の運転となっている。朝夕ラッシュ時には快速の運転もある。紀勢本線は昼間時は毎時2本30分毎の運転となっている。和歌山線電車も昼間時は毎時2本30分毎の運転で、粉河までが30分毎の運転となっている。紀勢支線は毎時1本60分毎の運転。和歌山電鐵貴志川線は毎時2本30分毎の運転となっている。
和歌山駅は1924年2月28日に紀勢西線の東和歌山駅として開業した。この時山東軽便鉄道も同駅に乗り入れを開始した。1930年6月16日には阪和電気鉄道が阪和東和歌山駅まで路線を延ばした。1931年4月28日には山東鉄道が和歌山鉄道になった。1940年には紀勢西線と阪和電気鉄道の乗り換え改善のため、駅改良を実施した。1940年12月1日には阪和電気鉄道が南海鉄道に吸収合併され、南海山手線となった。1941年8月1日に阪和東和歌山から南海東和歌山駅に改称された。1944年5月1日には南海山手線が国有化されて、阪和線となり、南海東和歌山駅も東和歌山駅に統合された。1957年11月1日に和歌山鉄道が和歌山電気軌道の鉄道線となった。1959年7月15日に紀勢本線が全通し、紀勢西線が紀勢本線となった。1961年7月1日に国鉄和歌山線の貨物支線が田井ノ瀬まで開通した。同年11月1日には和歌山電気軌道鉄道線が南海電気鉄道に吸収合併され、南海貴志川線になった。1968年3月1日に東和歌山駅から和歌山駅に改称され、駅ビルの供用を開始した。1972年3月15日には国鉄和歌山線の田井ノ瀬までの貨物支線で旅客営業を開始した。JR発足後の2002年10月5日に西口広場の整備が完成した。2006年4月1日には南海貴志川線が和歌山電鐵貴志川線となった。2010年3月31日には駅ビルの名称が和歌山MIOになった。
駅構内はJRがホーム4面7線で、和歌山電鐵貴志川線がホーム1面1線を使用している。
JRは西口改札に面する1番線が紀勢本線、阪和線の上り特急が発着する。
2・3番線は阪和線電車の発着用で、昼間時は紀州路快速がここで折り返す。
4・5番線は紀勢本線発着用で、紀勢本線特急、紀勢本線普通の折り返し、一部阪和線電車の発着に使用される。
7・8番線は和歌山線、紀勢支線が使用し、7番線は和歌山線、8番線は紀勢支線が使用する。
和歌山線へ車載用のICカード導入に備えて、7・8番線には中間改札が設置されている。
和歌山電鐵貴志川線は1面1線で、9番線とJRと通しの番号が振られている。
和歌山駅の南側紀勢本線寄りには引上げ線があり、阪和線電車を中心に、ここに一旦引き上げて折り返す電車がある。
各ホーム間には北側に地下道、南側に陸橋が設置されている。陸橋にはエレベータも設置されている。
改札は3ヶ所あり、西口がメインとなっている。西口は有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。
西口にはみどりの窓口、みどりの券売機も設置されている。駅ビルにも直結しており、土産物店や飲食店などショッピングが楽しめるようになっている。
地下道には和歌山MIOに連絡する改札が設置されており、ICカード対応の自動改札機が設置されている。ここは乗り降りだけで、切符の購入などはできない。
MIOへの連絡改札は陸橋にも設置されており、MIOの2階に繋がっている。こちらもICカード対応の自動改札機のみが設置されている。
東改札は有人改札で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されており、みどりの窓口も設置されている。
出口は2ヶ所で、西口がメインとなっており、巨大なロータリーがある。
西口ロータリーからは南海系の和歌山バスの路線バスが各方面に向けて運行されている。西口からは和歌山城や和歌山市駅に向けて走るバスも運行されている。夜行バスや高速バスの発着もある。
和歌山駅東口は近年再開発されたところで、こちら側にもロータリーが整備されている。
東口からも和歌山バスの路線が発着しており、高速道路の入口は東口の方が近いため、夜行バスや高速バスも発着している。
タクシー乗り場も併設されており、東口も西口ほどではないが、交通の便は良くなっている。
和歌山 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2016年度 | 19,149 | 12,361 | 6,788 | 64.6% |
2006年度 | 20,214 | 12,892 | 7,322 | 63.8% |
対06年度比 | 94.7% | 95.9% | 92.7% |
和歌山駅の2016年度1日あたりの乗車人員は19,149人で、うち定期利用者は12,361人となっており、定期比率は64.6%と7割を切る数値になっている。10年前の2006年度と比較すると全体で5.3%減、定期利用者は4.1%減、定期外利用者は7.3%減となっており、全般的に減少傾向にある。