【関西各駅探訪403回】JR山陰本線餘部駅

 ~餘部鉄橋で一躍有名になった駅~

餘部

JR山陰本線餘部駅は兵庫県香美町にある。余部橋梁で有名な駅で、初代の鋼製トレッスル橋の時代には多くの鉄道ファンが撮影の名所として訪れていた。余部橋梁は老朽化により現在はPC橋梁に置き換えられ、初代橋梁の一部が空の駅として保存されている。余部橋梁は1912年3月1日に開通したが、餘部駅の設置はそれから47年後の1959年4月16日である。鉄橋周辺の余部集落の請願により設置された。駅名が余部ではなく餘部の表記になっているのは、姫新線の余部(よべ)駅との区別のためだ。

餘部

餘部駅はホーム1面1線の無人駅で、余部橋梁架け替え前は南側にホームがあったが、橋梁架け替えに合わせてホームも北側に移設された。

餘部

無人駅で改札はなく、ICカードの使用もできない。ホームが移設されたため、旧の線路跡が残っており、かつてはここから真っすぐ鉄橋へと線路が延びていた。

餘部

空の駅として残された旧鉄橋。かつては実際にこの鉄橋の上を山陰本線の優等列車たちが駆け抜けていた。

餘部

かつてのホームはこんな感じだった。鉄橋架け替えが決まり、末期の頃には臨時列車などが運転されて鉄道ファンをはじめ多くの人が駅を訪れた。

餘部

駅は高台にあり、余部の集落からは階段を上る必要がある。駅の設備でないが、旧鉄橋を使用した空の駅にエレベーターが設置されており、これを利用してホームに入ることもできる。

餘部

駅の周辺には道の駅があり、旧鉄橋末期の頃にはの見学で訪れる人で賑わった。

餘部駅の2016年度1日あたりの乗車人員は55人で、うち定期利用者は28人となっている。二桁の数字になっており、半分が定期利用者で半分が定期外利用となっている。10年前の2006年度には全体で140人の利用があったので、60.7%も減少している。定期利用者も40.4%減少しており、落ち込みが激しい。定期外利用者も71.0%減となっている。こちらは鉄橋見学に訪れる人が少なくなったことで、観光資源としても活用されていた餘部鉄橋なき後の厳しい現実が見えてくる。

  

鉄道コム

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