【関西各駅探訪第692回】JR山陽本線、智頭急行上郡駅

上郡

【特急も停車する鳥取、岡山への玄関口】

JR山陽本線、智頭急行上郡駅は兵庫県赤穂郡上郡町にある。山陽本線と智頭急行が連絡する駅で、両線を直通する特急スーパーはくとや特急スーパーいなばも停車する結節点となっている。特急列車は当駅にてJRから智頭急行の乗務員に交代する。JR西日本の中でも境界駅となっており、神戸支社が管轄する最西端の駅となっている。ここまでが近畿圏を中心とするアーバンネットワークエリアで、ここから先の山陽本線は岡山都市圏となる。このため当駅折り返しの電車も多数設定されている。姫路方面への直通が赤穂線主体となったこともあり、岡山直通電車は相生折り返しが主体となっており、山陽本線電車の姫路直通を復活する声も大きい。上郡駅構内にも姫路直通復活を願う看板が立てられている。昼間時
は姫路方面へ毎時2本、岡山方面へ毎時1本の普通列車が運転されている。新快速、快速の直通はなく、相生始発の普通のみが運転されている。平日朝ラッシュ時には新快速の乗り入れもあり、6時台に新快速2本、7時台に快速1本が直通している。平日夕方ラッシュ時も昼間時と同様毎時2本の運転となっている。新快速、快速の直通は夜間になっており、本数も少ない。智頭急行は特急がスーパーはくととスーパーいなばを合わせて毎時1本程度の運転で、普通列車は昼間時は2時間に1本程度の運転となっている。

上郡

駅構内はホーム2面3線で、JRのホームの岡山方に切り欠き型で、智頭急行普通列車用のホームが設置されている。

上郡

JRのホームは20m級車両12両分あり、特急スーパーはくと、スーパーいなばはJRのホームに停車する。

上郡

JRホームは駅舎側の上り線から1番線となっており、2番線は中線で、折り返し列車や特急列車の発着に使用されている。3番線は山陽本線下りと特急列車などが使用する。3番線の南側には側線があり、貨物列車などが待避などに使用している。

上郡

智頭急行ホームは普通列車のみの発着で、ホーム有効長は20m級車両2両分となっている。

上郡

上下ホーム間には陸橋があり、エレベータが設置されている。

上郡

改札は2ヶ所で、JR改札と智頭急行改札は個別に設置されている。JR改札は1番線側にあり、地上駅舎になっている。

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有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。みどりの窓口は設置されているが、みどりの券売機は設置されていない。

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出口も1ヵ所で北側にのみ出られる。

上郡

ロータリーが設置されており、バスやタクシーが発着している。ウエスト神姫、上郡町コミュニティバスなどの路線が乗り入れている。

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智頭急行の改札は智頭急行ホームの手前にあり、陸橋が設けられ、専用の出口もある。有人改札で、自動改札や自動券売機の設置はなく、窓口できっぷを購入することになる。

上郡 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 3,073 1,449 1,624 47.2%
2006年度 3,272 1,424 1,848 43.5%
対06年度比 93.9% 101.8% 87.9%

JR上郡駅の2016年度1日あたりの乗車人員は3,073人で、うち定期利用者は1,449人となっている。定期比率は47.2%で、兵庫県最西端のローカル駅としては定期比率は低い。10年前の2006年度と比較すると全体で6.1%減、定期利用者は1.8%増、定期外利用者は12.1%減となっており、定期外利用者の落ち込みが大きい。

  

鉄道コム

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