【関西各駅探訪第575回】南海高野線三国ヶ丘駅

三国ヶ丘

【駅近くに日本最大級の古墳もあるJR阪和線への乗換駅】

南海高野線三国ヶ丘駅は大阪府堺市にある。JR阪和線と乗換駅で、準急が停車する。利用者の大半がJRへの乗り換え客で、以前はJRから南海への乗り換えが多かったが、現在は阪和線電車がキタへの乗り入れが多くなり、南海からJRへの乗り換えも多くなった。三国ヶ丘駅は1942年2月15日に南海鉄道高野線と山手線(現在のJR阪和線)の乗換駅として開設された。1944年5月1日に南海山手線が国有化されて阪和線となった。同年6月1日には南海鉄道が戦時統合により関西急行鉄道などと合併し、近畿日本鉄道の駅となった。戦後1947年6月1日に旧南海鉄道の路線が近畿日本鉄道から分離され、南海電気鉄道の駅となった。1966年12月1日ダイヤ改正では新今宮駅開業により、それまで停車していた急行が通過となった。2013年9月7日には橋上駅舎が完成し、JR三国ヶ丘駅との間にあった連絡改札がなくなった。

三国ヶ丘

駅構内は対向式ホーム2面2線で、ホーム有効長は21m級車両10両分あるが、現在は高野線での10両運転がなくなったため、8両停車分のところで柵が設けられている。

三国ヶ丘

難波方でJR阪和線と交差しており、JRが掘割を走り、南海は地上を走っている。

三国ヶ丘

ホームから橋上駅舎へはエレベータとエスカレータが設置されている。

三国ヶ丘

改札は1ヵ所で、以前はJRとの連絡改札があったが、現在は完全に分離されている。

三国ヶ丘

有人改札でICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

三国ヶ丘

出口は南北に2ヶ所ある。北口、南口ともにロータリーがある。

三国ヶ丘

北口のロータリーからは南海バスの路線が乗り入れている。

三国ヶ丘

南口にもロータリーがあり、タクシーの発着はあるが、バス路線の乗り入れはない。

三国ヶ丘

堺の伝統布団太鼓が電話ボックスの上にある。

三国ヶ丘

駅前の道路にバス停があり、そこから南海バスが発着している。駅前の道には西高野街道の碑がある。

三国ヶ丘駅の2016年度1日あたりの乗車人員は12,708人で、うち定期利用者は5,899人となっている。定期比率は46.4%と5割を切る数字となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で14.5%増、定期利用者は3.1%増、定期外利用者は26.7%増となっており、定期外利用者を中心に利用者が増えている。

三国ヶ丘駅は駅単独の利用の他、JRとの乗り換えのデータもある。大阪府統計データで、2016年度は全体で7,351人の利用があり、そのうち定期利用者は6,886人となっている。定期比率は93.7%で、定期利用者の乗り換えが多い。10年前の2006年度と比較すると全体で0.8%増、定期利用者は10.4%増、定期外利用者は55.9%減となっている。

  

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